表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

空想と現実と

作者: 月城 夕実

子供の頃思ったことがある。

猫はいいなぁって。


勉強しなくていいし、一日中寝てるし。

怒られないし。

私は大人しい子供で、ひとりで遊ぶのが好きだった。

将来なりたい夢はあったけど、とうに諦めた。


ニャー


飼い猫のミーちゃんを撫でる。

現実逃避かな。


『気持ちいい』


声が聞こえた。

ん?

周りには誰もいない。

猫を撫でる。


『もっとなでなでして』


え?

この声は猫?

しゃべっている訳ではない。

鳴いていない。

猫を覗き込んだ。


『なぁに?』


私、猫の声が聞こえるようになっちゃった!



ちょっと待って。

そんなことあるわけではない。

そーっとミーちゃんを触る。


『どうしたの?みゆきらしくないよ。』


「わぁ!」


思わず声をあげてしまった。

猫のミーちゃんもびっくりしている。

猫の声が聞こえる…。

どういうことだろう。

っていうか今は現実なのだろうか?


悲観しすぎて幻聴が聞こえているとか……。


ぶに。


顔をつねってみた。


「痛っ」


どうやら本当らしい。

私はミーちゃんに触ると、思っていることがわかってしまうらしい。

っていうか撫でるたびにこれでは癒やされない。

落ち着かないよう。


ニャーニャー


ミーちゃんは不思議そうにみゆきを見つめていた。


読んでいただき有難うございます。


気に入って頂けたら、ブックマーク又は


★を付けて頂けると喜びます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ