ぼくたちは永遠に友達だよ!
短いものが読みたい人はどうぞ。
ユースケが死んでしまった。死因はどこからか落ちてきた雷に直撃して感電死。
偶然って怖い。唯一の友達が死んだ。僕はどうやって生きて行こう。
学校でもボッチ。部活でもボッチ。これからどうしようかなぁ。
「もう五年かぁ。ボッチになってから5年。友達を失ってから五年。いろいろあったなぁ。」
そんな僕の前の床に魔法陣が!と想像した回数も数え切れないな。
今日は、ユースケの命日。毎年この日には、ユースケの家族と僕の家族でユースケのお墓に行くんだ。
そして、ユースケの家でご飯を食べて一日泊まる。ユースケと泊まった日の事を思い出して泣く。僕は、僕は、もう嫌だこんな世界で生きたくない。ユースケに会いたい。
「やぁ、タカシ君久しぶりだねって言っても分からないか。」
そこには、銀髪碧眼の僕と同い年くらいの男の子が居た。
声はユースケと似ている。気づくと僕は泣いていた。そして、鼻声になりながらもこういった。
「ユースケなのか?本当に、ユースケなのか?」
「うん、こんな姿になっちゃったけどね。」
ユースケは姿が変わった理由を話した。
要約すると、
神様が雷落して死んで、転生させられて5年間暮らしたら姿が変わってて、僕に会いたいと毎日つぶやいていたら。この家にいたと言う。そして、あとこの世界に居られるのは3時間。それが僕たちに残された時間だった。
うそだろ?神様マジですか?3時間は置いといて雷落したって何よ。僕の涙返して。というか僕も異世界連れてって。
いきなり目の前が光った。
「ほっほっほっ本当にすまない事をしたのぉ。君が異世界に行く方法は、世界が君を選ぶか次第じゃ。儂の力じゃ送り込むことは出来んのだ。」
「あっ、神様来たんだ。」
目の前にいるおじいさんを神様と言うユースケ。嘘だろ。
「さて、ここからが本題じゃ。タカシ君、君は友達の為に命を捨てることは出来るかい?」
「それは…どういうことですか?」
どうやら、異世界に転生するために僕はこの体を捨てなきゃいけないみたいだ。
辛いな。まぁ、友達と暮らせるならいいけどね。
「おっと、言うの忘れておった。転生は確実ではないからの。10%くらいの確率じゃからよく考えてな。」
えっ…嘘やん。確実じゃないの?失敗したら死んで終わり?嘘やん。
だけどなぁ。僕には、捨てるものが何もな…いよね?あっ、明日は今読んでるラノベの発売日や明日かって読んでからでもいいやぁ。
「あと、これも言わねばいかんの。」
えっ?まだ何かあんのやめてよ。
「この話は、ユースケ君が元の世界に帰ったら、無かったことになるからの。」
「神様…僕…今ものすごく神様にひどい事するね。」
「構わんよ。」
僕は、そうして知るわけの無い詠唱を始めた。
「降臨せよ、世界の王よ、生贄はこのじいさん、サモン、世界神ゼアス。」
「何故、世界神様の召喚を、うっ、目の前が…ここで…消えるわけには…いかんのじゃ…。」
『我を召喚せしものよ。願いを言え。』
「あっ僕です。」
僕は、名乗った。そして願った。
「僕を神様にしてください。、役職は、この人が住んでる世界の神で。」
『その願い叶えてやろう。』
ありがとう。これで僕も神様だ。
「ねぇ、タカシ君嘘だよね。」
「いや本当だよ。めっちゃバンバン加護与えるから楽しみにしててね。」
「うん。」
ユースケは思った。タカシ君もかなりのチート持ちだと。
「ユースケ君」「タカシ君」
「「あっ」」
「「お先にどうぞ」」
「「じゃあ一緒に言おうか」」
僕たちは、まるで子供のようにせーの!!と息を合わせてこういった。
「「ぼくたち永遠に(ずっと)友達だよ!」」と。
おしまい。
1時間ちょいでここまで出来たんだ。もう満足。
※これが最初で最後の作品となるなんて、ユッキーは思ってもみなかった。 一部セリフ誤字脱字を訂正しました。