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第9章 年に一度

第9章 年に一度


ここにきてから1ヶ月が経とうとしているある日。私はあることを思い出した。


それは、



『琉斗の誕生日が明日であること』



だ。







転生をしてしまって、時間の感覚が鈍っていたが、計算上は明日が琉斗の誕生日だ。








なぜなら、私達が元の世界でデートをしていたのが4月1日。あれから今日で29日だから明日は5月2日。






ということは、私の誕生日まで明日であと2週間だということ。




転生してしまったとはいえ、誕生日は誕生日だ。

しっかりと祝いたい。





そこからお菓子作りが始まった。


ケーキ、クッキー、プリンetc...











そして迎えた5月2日。

私は昨日作ったお菓子をプレゼントしました。


「Happy Birthday !!」


私がそう言った。


「ありがとう」


琉斗が言った。



そして。

「こんなに沢山ありがとう。」



「うん。」





「亜依の誕生日もなんかしよう!」


「うん。楽しみにしてる」

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