第5章 謁見の前に
第5章 謁見の前に
私と琉斗はフェン=リルと別れ公爵と会うために謁見の間へと足を進めていた。
「亜依」
「なに?」
すると、琉斗が私の手を握る。
「さっきから震えてるけど、大丈夫か?もしダメなら無理はしないで」
「大丈夫だよ」
「でも!」
「確かに、正直怖いし震えが止まらない。けど、大丈夫。隣に琉斗がいるもん。」
「亜依。。なんかあったら言えよ。俺がどうにかする。」
「ありがとう。でも、大丈夫。」
私は琉斗に言葉ではないが表情の微妙な変化で気持ちを伝える。
すると、私の気持ちを知ってるのか知らないのか知らないが私の手をさっきよりも強く握ってきた。
「亜依」
「なに?」
「ちょっと時間あるからこっちに来て」
「えっ!?」
そういう琉斗に連れられて私は琉斗のいやナディア様の部屋にきた。
「亜依」
「なに?」
そう亜依が言うと琉斗は私の前にひざまづき私の右手を持つとこう言った。
「これからも、私とともに生涯を歩んでくれますか?」
私は、この言葉に驚いた。
おそらく、目を軽く見開いていただろう。
「はい。もちろん。琉斗」
「よし、これで琉斗としてもプロポーズはOK だな。」
「琉斗…」
「改めて、これからもよろしくな」
「うん!」
「さて、そろそろ行くか。」
「謁見の間だっけ?」
「ああ」
「早くしないと、フェン=リルに怒られてしまうからな」
「なら、少し早歩きする?」
「いや、俺が連れてく」
そう言うと琉斗が私のことを抱っこした。