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第1章 私、転生しちゃった?

第1章 私、転生しちゃった?!



私は、亜依あい

日本に住む16歳の高校1年生。


カナダの施設で8歳まで過ごし、カナダの山奥に住む日本人とカナダ人の夫婦に育てられ、中3の12月に日本にきた。


私は、親が誰かを知らない。


けれども、昔から日本語を自然に喋ってしたのでおそらく日本人が親だったのだろう。


そんなこんななので、私は学校では帰国子女の分類に属する。


私は、日本語・英語・フランス語・ドイツ語・中国語・スペイン語を話すことができる。


ちなみに、告白された回数は今までに3回。

そのうち、2人とは付き合ったことがある(1人は現在進行形)。


そんな私の彼氏と出かけている時に事件は起きたのでありました。




二人で、原宿に遊びに行った帰り、信号待ちをしていると突然車がこちらに向かってきた。

そのあとすぐに、辺りが真っ白になった。。












あれから、どれくらい時間が経ったのだろう。



次に私が目覚めると、私はとても寝心地の良いベットに寝かされていた。


あたりを見回していると、ふいにドアが叩かれた。



「失礼いたします。妃殿下。」


私はその言葉に目を見張った。そこには、私に馴染みがない言葉が並べられていた。

(????妃殿下????)



「あっ。目覚められましたか?妃殿下。」


私は思わず目をパチクリしてしまった。


「妃殿下ってどういうこと??」



「覚えていらっしゃらないのですか?妃殿下。」


「ごめん。よくわからないけど。記憶が一切ない。」


「えっ。どこから記憶がありませんか?」


「色々ないわ。とりあえず私のプロフィールを教えて」


「畏まりました」


そう、私に言った彼女は、れいと言うらしい。



玲は、私のことそして、婚約者の王太子殿下について話してくれた。





私の名前は、アーネストというらしい。

年齢は、16歳。


大学レベルの教養はあるらしい。


好きなことは、読書。


私の夫は、この国の王太子殿下だということ。


王太子殿下の名前はナディアであること。


それから、もっと根本的なこととして、この国は、デュライト王国という名前だということ。


国王陛下はナディアの父上のルパニア三世であること。


王太子殿下は、27歳で11歳年が離れているということ。


殿下には、弟が2人と妹が1人いること。


私は、考えや感じたことを口に出したり、顔に出さないからプリンセスドールと言われていたらしい。




そして、どうして記憶喪失になったかを考えた時に理由としてあげられそうなことがこちらで起こっていたことを教えてくれた。


それは、1週間前に遡る。。。


私と王太子殿下が、国外れの公爵の領地に訪れていたときのことだったそうだ。


その領地は、ほぼ1年中冬の状態であり、1週間ほどしか夏がないらしい。


そんな領地の冬に私と王太子殿下は、その領主である公爵の城と隣接する氷の張った湖でのパーティーに招かれ、参加したらしい。


パーティーの準備を湖に張りだしたバルコニーから2人で見ようと、バルコニーの柵に寄りかかるとその柵が外れてしまい、私と王太子殿下は湖に落ちたらしい。


その後、私と王太子殿下は部屋に運ばれ、王太子殿下は落ちたところがちょうど氷が溶けているところでその日のうちに目覚められたらしいけど、私は落ちたところが悪くて、頭を氷に少しぶつけてしまったらしく、そのあと、今日に至るまで1週間も目覚めなかったらしい。



そんなこんなで話しながら身支度を整え、朝食を食べ終えると玲が言った。


「記憶を無くされていても、マナーはしっかりと守れていますね。」



「きっと、体に染みついているからよ。」



「このあと、殿下がこちらにいらっしゃいます。目を覚まされましたが、記憶がないとお伝えしたら、こちらにいらっしゃると。」



「えっ。」



「大丈夫。殿下と妃殿下は、今まで15年以上もの間夫婦でいらっしゃいますが、特にこれといって何かをなさったわけでもなく、名ばかりの夫婦で、いらっしゃいましたから。それに、妃殿下はあまり、話をされない方でしたから、今の記憶をなくしていらっしゃる妃殿下をごらんになったら、殿下は驚きになると思いますよ。」




その時、、、トントンとドアを叩かれる音がした。



玲が「はい」と返事をする。


すぐに、男性の声で「私だ」と返ってくる。



玲の案内で殿下が部屋に入ってきた。

そして、私と殿下は窓際に用意させたティータイム用の椅子に座り、ティータイムを始める。



殿下のその容姿は、私が元いた時代の彼氏とそっくりの容姿であったが表情が明らかに違うので彼氏とは違うのだと思い知らさせる。



「記憶が無いと聞いたが、大丈夫かい?アーネスト。」




「はい。記憶はありませんが、問題はありません。」



「そうか。無理はしないでくれ。」




「はい。ありがとうございます。」




私が言うと、殿下は驚いたように目を軽く見開いた。その姿に私が首を横に傾げると殿下は少し笑ってこう言った。


「君は言い方が悪いかもしれないが、記憶をなくしたことでだいぶ人間らしくなったな」


「そうなのですか?」



私が聞くと、、、



「あぁ。君は人間らしくなった。以前は、私と目も合わせてくれなかったからな。」



「えっ」


私は、殿下のその言葉に自分で驚いていた。



「じゃあ、陛下達には、私から報告しておくからアーネストは宮から出ないでくれ。まだ、犯人も捕まっていない。ここなら、私と君に剣を捧げた近衛がいるし、玲もいるから安心していい。西宮の王太子妃宮の建物の中ならどこに行っても構わないが必ず、玲か晴と一緒に行動してくれ。いいね。アーネスト。」



「はい」



「ありがとう。できるだけすぐに、犯人を捕まえる。」



「お願いします」



「あぁ。では、私は公務があるから。玲、晴。妃殿下を頼むね。」


2人はこう答える。


「畏まりました。お任せください。」



そして、殿下とのティータイムは終わった。


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