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異世界放浪記 ダンジョンマスターの憂鬱

初バトル


 異様な場所に移動した、どうやら転移した様だが?

 「汚らわし男がこの聖地に足を踏み入れるとは、その罪は死を意味する事を理解しているのですか?」

 声のする方を見ると7~8歳の少女がたたずんでいる。

 きれいな水の池、その周辺には薬草や果物が実を付けている木々が周辺に広がっている。

 ただ異様に思えるのは空が球体の内側の様なドーム状で、周囲を見ても半球体の中に居る錯覚になる。

 封印された空間?そんな疑問を持ちながら少女の質問に答えようとしたが。

 「どうやら、調教が必要なようですね。雌の分際で、必中の種馬であるご主人様の良さが解らないとはその身体に教えて差し上げないといけませんね。」

 ・・・必中の種馬って何?俺の価値ってそこなのアリスさん?膝から崩れ落ちそうになるのに耐える。

 「どうやら強制的に追い出すか、死んでもらうしかないようですね。」

 少女がいきなり攻撃を仕掛けてくる、かなり早いがついて行けないスピードではない。

 攻撃を受け流しながら投げを打つつもりで腕を取ったが、途中からビクとも動かない・・逆にこちらが振り払われてしまった。

 「ご主人様、いくら幼少と言え聖獣ですよ?その程度の攻撃では・・・いえ、あちらの攻撃の破壊力はすごいんですが戦闘はいささか非力ですね。まあ、その聖獣を性獣として飼いならすんですが。」

 アリスが不穏な事の言い始める。いやいや、流石にこんな幼い少女を調教して飼うなんて・・・聖獣?

 俺は少女を観察する・・・額に螺旋状の角がある・・・・あれを見落とすとはどれだけ動揺してたのか。

 「ご主人様、彼女はユニコーンの雌ですよ。大変貴重な存在です、ご主人様のペットに最適です。」

 アリシアが成り行きを見ていたが、どうやら彼女はペット確定らしい。で何が最適なのかが解らんが。

 アリスと少女の戦いが始まったが・・・アリスさんTUEEEで一方的な攻撃状態でまともに防御もさせていないのに怪我がないってどういう事よ?とよく見ると統べて寸止めである。・・・俺、勝てねーよ。

 「私の勝ちの様ですね。ご主人様の肌馬・・・ではなくペット(愛玩動物)として飼ってあげましょう」

 アリスが宣言をするが種馬だの肌馬だの、ちょっとOHaNaSIが必要みたいだ。

 「あ、ご主人様理解してませんね。ユニコーンの雌は200万頭に1匹の割合なんです。そしてその治癒力は雄の10倍以上なんですよ?またユニコーンの雌は最初に契りを交わした時の姿で伴侶として死ぬまで傍にいます、裏切る事はありません。そしてご主人様に最適と言ったのは伴侶を得るとユニコーンの雌の角は砕け散りますが体内にその角と伴侶の魔力を蓄える魔石を作ります。ご主人様の性欲じゃなくて魔力を持ってすれば不老長寿も可能です。」

 アリシアがご丁寧に説明をしてくれた。・・・どうやら2人には性欲の塊として見られているらしい。

 「アリシア、確かにご主人様の性欲を雌に注ぎ込めば不老長寿も可能ですが肝心な恩恵の説明がありませんよ?ユニコーンの雌の伴侶に対しての治癒は接触する必要がありません、その視界の中にいれば治癒が可能なのです。因みに眷属である私達にも可能です。」

 この説明を聞いてユニコーンの少女の運命は決まった、美味しく頂く事になったのだ。

 この先の戦いにおいてこれ程の有利な能力は無い。勿論、俺は死にたくないがユニコーンの少女はこちらを殺す気だった以上諦めてもらおう。

 「ご主人様、時間がありませんが少女の残り魔力から言って最低は6時間程お願いします。」

 アリスの言葉を不思議に思いながら

 「6時間も、探索はどうするんだ?」

 「私どもで進めておきます。それにダンジョン化をお願いしてよろしいですか?ダンジョン化しないのなら探索は不要ですが?」

 「いやいや、囚われてる人を助けるなら探索は必要だろう?この城を拠点にするかは後でもいいんじゃないか、虎族と別れてからでも遅くないと思うぞ。」

 俺の安易な考えにアリスは否定的な答えとその意味を突き付けて来た。

 「おそらくここで戦闘になった場合、ダンジョン化しないのなら戦い事態が危険です。相手は冒険者だけではありません、どこかの国の騎士もいます。同じプレートメイルを着た者が数人いたのでそう思う方が良いでしょう。そして最大の理由は戦闘で得られる経験値とポイントが違い過ぎます。DPも得られません。」

 そう言ってどうするのかを決める様に無言でプレッシャーを掛けてくる。

 「解った、ダンジョン化する。こちらに利点はあるんだから利用しよう。」

 俺が決断するとさらにアリスが指示を出してくる。・・・アレ、俺がリーダーだよね?

 「では余り探索の意味はありませんね。ダンジョン化すればご主人様の支配下になるので自由に移動できますし、扉の施錠も思いのままです。さらに敵の位置も人数も解るのでご主人様を使えば・・お願いすれば殲滅も楽になるはずです。」

 こいつ言い直してごまかしやがった。・・・・これが終わったら俺が満足するまで犯ってやる。

 ダンジョン化の起動を始めたが色々とやる事や決める事があるようだ。

 取り敢えず後回しに出来る事はほかっておいて、必要な事とやらないといけない事のみ済ませた。

 集められてた人達は地下牢に入れられているが扉の鍵をこちらにしたので開ける事は出来ない。

 敵の位置もマップで赤く点滅させてあるので解るが人数はかなりいる。敵ではないのか白い点滅もある。

 マップを確認すると地上3階、地下1階の作りになっているのが解る。地下2階がダンジョンマスターの部屋とコアの部屋になるが後から決めよう。

 「ダンジョン化が終わったが、まだ完全に終わった訳では無い。探索を頼むが敵が多いので気を付ける様に。後は何かあるか?」

 「パーティー編成とマップの共有化。念話の設定と敵の位置までの移動もお願いします。」

 ・・・・パーティー編成は良いが、移動まで俺にやらせるのか。・・・3時間追加だな。

 「解った、ちょっと待ってろ。今、設定するから。」

 編成、編成とアリスにアリシア、俺にユニ?ユニって誰と思ったらユニコーンか安易な名前の・・・イヤ、俺も人の事は言えないからな。マップは俺じゃなくアリスの方で設定か、念話もチャンネル設定で良いみたいだな。移動はと・・・・ほうほうパーティーごと飛べるのかって移動用の魔法陣の設置が1つに付1000DP必要だと。地下2階とここにセットするか。で移動は、ここに戻ってこないと飛べないのか。

 「マップはアリスもアリシアも共用に設定しなおしてくれ。念話チャンネルは1にしたからアリスが2、アリシアが3に設定してくれ。それと移動は最初の1回は飛ばせるが、2回目からは合流してからじゃないと無理だ。」

 「解りました、では2人で行ってきます。しっかりと調教して従順にしないと後で痛い目にあいますからね。彼方を主と認めないと意味がないのと彼女も死にますからそのつもりで。」

 2人を飛ばして、お楽しみモードに突入だが、アリスと話してる間にアリシアに大分弄られていたらしい、道理で静かだったはずだがどこでこんな事を覚えて来たのか追及しないと。


 


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