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異世界放浪記 ダンジョンマスターの憂鬱

 神々の箱庭5


 「さて、準備も整ったことだし説明に入るよ。種族、クラス、本来ら性別もだがアリスの件があるから変更は認めないよ。因みにクラスはサブクラスだからね。後はと、そうそう年齢の変更ができるね。アリスを毎日獣の様に襲うんだ、新鮮て生きの良いのを注いでやらんとな。」

 俺はもう、人生諦めが肝心と言っていた友人の悟った目を思い出していた。諦めなければ精神的に非常にヤバい。何がヤバいかは言いにくいが・・その・・腕に当たる柔らかい膨らみである。

 アリスは俺の隣に膝立ちでいる。腕に抱き付きスリスリとほおずりをしている。

 「種族は人間、クラスは忍者が良いな。年齢は「20歳にしましょう。」」

 アリスに決められてしまった。なんで?と思う所もあるが問題が無いので20歳にする。忍者もあった。

 カルディナは次はスキルだがと言いながら注意点を付け加えている。


  ・この箱庭ではスキルは使わないと成長しないらしい。

  ・スキルはBPを消費して得る事が出来る。

  ・スキルの成長は、クラスによって必要ポイントが違う。

  ・BPは、レベルが上がると全員同じポイントが得られる。

  ・そして1番の問題は、スキルがあるから出来る訳ではないらしい。

 

 最後の一言がかなりキツイ。スキルを得ても最悪は使えないかもしれないのだから。

 しかも使い勝手の良いスキルは結構割高である。追加で言われたのは、秘かに期待していたユニークスキルや固有スキル、オリジナルスキルは100万人に1人程度でこの箱庭限定で言えば5人程度だと言う。

 しかしそんな話をされるとこう思わね?と言う質問を投げかける

「じゃあ、ユニークスキルとかを付けてから登録すれば良いんじゃねえの?何も馬鹿正直に登録しなくても・・・・」

 いきなりテーブルを叩き立ち上がるカルディアは

 「その様な不正が許されると思っているのか?主神クラスの鑑定で調べれば、後付けユニークスキル等はばれる。そうなれば厳しいペナルティを課せられるんだぞ。」

 睨みつけてそう言い放つカルディアに笑って言ってやる。

 「前提が間違っているな。それをやっているのはその主神クラスだと言っているんだ。」

 そんなまさかと言う顔で椅子に腰を落とすカルディアに追い打ちをかける。

 「じゃあ、これまで最初に主神クラスが負けたのは何試合目?おそらくノロマが終わって主神同士が当たった時、格の低い方がわざと負けるんじゃないのか?」

 「そんな、最初から出来レースだとでも言うのか?統べて主神の目論見通りに?」

 「当たり前だろ、主催である主神がリスクを負う必要なんてないんだから。まあ、たまに番狂わせ的にわざと負けて演出する位だろうね。裏取引もありそうだね。」

 「ははは、最初から勝ち目など無いのか。」

 「いや、状況次第では返り討ちに出来るよ。運次第かな。」

 笑ってそう言う俺にカルディア不思議な顔を見せる。

 「必勝って言うのは、結構危ないんだぜ?どこで策がほころぶかでピンチになる。油断も些細なミスも許されない気の張った状態が続くと疲れるんだよ予想以上にな。で、わざと安全地帯を作ったら?」

 カルディアは考えるが正論に行きあたる、思考を誘導された者考え。してはいけない、許されない、卑怯だと言う感情。そう高みの見物客の都合の良い常識、これは戦いなのだ策を講じて何が悪い。

 「手はあるんだ、あがくだけあがこうぜ。」

 「・・・・実は今回、ガチャと言う物が導入された。公平を期す為だと説明を受けたが・・・」

 カルディアはどうしたものかと思考を始める

 「それは何時から引けて、手順は?」

 「午前零時からだ、チュトリアル?とか言う事を済ませたのちに引く。その時に出てくるモンスターを倒すと券とか言う物が手に入ると聞いた。」

 「おそらくだが最初に引いた者にレア物が渡る様にしくんであるかもな。おそらくモンスターも雑魚ではないんじゃないか?召喚者が手伝ってはいけないと言わない所を見るとそこそこだろうな。」

 「と、こんなにのんびりしてられねぜ。スキルを取って練習練習。」

 「は?まだ始まってもおらんのだぞ。チュウトリアルとか言う戦い向けて・・・まさかそれも?」

 「じゃ、先の部屋借りるぜ。アリスも付いて来い。」

 アリスと供に部屋に向かう。さてどれだけスキルが成長するか。

 俺が取ったスキルは

 ・二刀流  200P

 ・壁走り  150P

 ・火遁の術 250P

 の3つにした時間が無いのに何個も取ってはどれも中途半端になりそうだったのが理由だが、本当は風遁の術にある霧隠れの術も欲しかったが今回は攻撃重視でえらんだ。

 部屋に入るとアリスは二振りの刀を渡してきた。

 「ご主人様、この小太刀をお使いください。中々の業物です。戦うモンスターを選んでください。」

 「じゃあ、ゴブリンを。合図を出したら1匹ずつ増やして。」

 最初はゴブリンですらまともに戦う事すら出来なかった。1時間程してようやく3匹相手に勝利できた。だが勘違いしてはいけない、部屋の中の1時間は外の10時間。つまりそれほど悪戦しているのだ。

 さらに2時間、3時間と過ぎていく。

 「ご主人様、休憩をどうぞ。」

 オーク1匹相手にようやく勝利できた所にタオルと冷たい水を持ったアリスが寄ってくる。

 ついそのまま押し倒したのは内緒にして欲しいが、1時間も過ぎてしまった。

 再開をしてオーク3匹を勝利できたのは8時間後の事。勿論、アレの修行時間も込みだ。

 「ご主人様、食事の準備ができております。その後はお風呂にお入りください。」

 カルディアの居る部屋に案内されながら、そんな案内をされた。

 まだカルディアはテーブルでお茶を飲みながら考え事の最中のようだ。

 「ご主人様、午前零時まで後3時間程です。お風呂に入られたら先ほどの部屋で睡眠をとられては?」

 アリスの勧めに従うか、そんな事を考えながら風呂に案内されて・・・やってしまった、風呂場でアリスを押し倒して暴走してしまった。このまま部屋に行くのはマズい気がする、確実にアリスに搾り取られそうだ。そんな事を考えながらアリスを見るとご機嫌で鼻歌まで歌っている、諦めようそう気合を入れる。 

 ・・・1時間半程気合を入れてしまった、合計で3時間半ちょっとヤバいんじゃないかと思う。

 隣で横になているアリスが俺を起こす。

 「ご主人様、起きてください。起きないとぱっくりい頂きますよ。」

 恐ろしい事を言い放つ可愛い少女に戦慄を覚える。もしかして底なし?

 「起きてきたかい。それとお楽しみはもう少し静かにしとくれ、この底なしの種馬が。」

 ・・・俺が悪いのか?そうか~、底なしはアリスじゃなくて俺だったんだ。


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