異世界放浪記 ダンジョンマスターの憂鬱
神々の箱庭3
「さて、神殿に戻ってきた事だ。自己紹介と説明に入ろうか?」
振り返り胸を張る少女・・・やはり胸が残念だ、と思った矢先グーパンチ飛んできたのでよける。
「貴様。今、非常に失礼な事を考えていなかったか。」
俺はつい言ってはいけない言葉を口にしってしまった、つい反射的に出てしまったのだ。
「そんな事はない、胸は残念だが将来が楽しみな美少女・・・。」
少女のグーパンチをもろに腹に喰らい最後まで言う事は無かった。
「胸が残念で悪かったな、取り敢えず自己紹介だ。我が名はカルディア、本来は妹のカルディナと2人で1柱神として数えられている。我が破壊を、妹が製造を司っておる。」
無言でこちらを見るカルディア、何か質問は?と言う目で見ている。
「先に進めてくれ。疑問、質問は後で聞く事にするわ。」
俺がそう先を促すとカルディアは神殿の奥に歩きながら話を続ける、後を追う形で話を聞く羽目になってしまった。
「妹は、カルディナは神々の箱庭の開催決定と同時に行方不明になってしまった。多分、製造魔法が恐ろしかったのではないかと推測しておる。あれは使い方次第では我の破壊魔法よりたちが悪いからな。」
神殿の奥にはいくつかの扉がありその1つに近づいて行く。
「今回の箱庭には強制参加だったのが何故か解った。今回、ノロマ達成出来なかった者は上位の神の従属神として配下になる。従属神と言えば聞こえは良いが力無き者など奴隷に等しい。」
カルディナは振り返り、俺を睨んで続ける。
「つまり、我らを慰み者に欲しいのじゃ。我らの身体とその力を手にすれば主神格に匹敵する事が出来る。従属神の力はその主が自由に使え、従属神は制限を課せられる。そうなれば従属神など籠の中の鳥よ、その身は奴隷として辱めを受けどちらかが死ぬまで開放される事は無いだろうの。」
「で、俺にどうしろと?流石に神を殺せと言われても無理だぜ。」
俺はお手上げ状態の格好で続きを促す。