異世界放浪記 ダンジョンマスターの憂鬱
オープニング 神々の箱庭 1
「は、最低な年末だな。」愚痴をこぼしながら昼飯を作る。
自己紹介でもしとこうか?俺の名は闇部龍虎<やみべりゅうこ>男だ、俺はこの名前が嫌いだ。
社会人になってもう20年になるが未だ平社員だ。
因みに現在は肺炎とインフルエンザで休業中である。
昼飯の具の無いチャーハンを作り、コンビニで買ったカット野菜とプリンで終わりだが残念な事にドレシングが切れていた。
仕方がない、先ほど買い物を済ませたコンビニで買う事にするか。
もう1度外出の為にカギを掛けた、そうカギを掛けて確認までした。
ドレシングを買い部屋に戻りカギを開けると音が聞こえる。
周りにはそれらしい音の原因は無い、おそらく部屋の中からだと思うがどうやって入ったのか疑問だ。
「ふむ、これは中々美味しいではないか。」少女らしい声が聞こえた。
俺は足音を立てない様に注意深く部屋に入ると少女はプリンを食べていた。・・・俺のデザートが。
「ここで、何をしてるんだ?」彼女の後ろに立って声を掛ける。
少女はニッコリと微笑こう口にしたのだ
「貴様を待っていたのだ、登録するから直ぐに行くぞ。急がねば間に合わぬかもしれん。」
俺の掴み片手を前に広げると黒い靄が広がっていった。
「さ、行くぞ。ついて来い。」気合いの入った声を出して靄の中に入ろうとする。
勿論抵抗したが少女は気にする事も無く靄の中に消えて行って、いや俺の手を握っているので当然引きずられて靄の中に消えた。
歩きながら話しかけられて意識を戻す。
「自己紹介がまだだったな、私は破壊神の一人だ。これからお前は神々の箱庭に参加してもらう。とりあえず登録だけ済ませてから説明をする。」
そんな事を言いながら歩く少女を見る・・・将来が楽しみな美少女だ、残念なのは胸の膨らみだけか。
彼女の容姿を思い出しながら気になっり台詞を呟いてしまった。
「破壊神の一人って、何人もいるのか?神々の箱庭ってなんだ?」
そんな呟きに対して少女は
「後から説明する、黙って歩け。もう直ぐ着くはずだ。」
そんな事を言ってる内に豪華な扉の前に着く。
「ここからは不用意に話掛けるな、内容によってはペナルティが課せられる。最悪は死もあり得るから十分注意をしろよ。」
そう言い放ち扉を開く。