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つまんないとボヤくのは、想う誰かがいないからだ。
少し寝ると、日がくれていた。
枕元からスマホを取り出し、メールのハートマークを眺めながらにやけた。
ドアがノックされる。
「トシ、入るぞ!」
「話なんてねえよ、どうせ、やめろだろ。お前には無理だ、か?うぜえよ。俺の人生なんだよ。邪魔するなよ。じゃあ出て行けか。ああ!もういいって、本当、ホントさぁ……」
ドアが開く、オヤジはワイシャツの第1ボタンを外し、ネクタイを緩めた。
俺はうつ伏せになる。泣き顔を見られたくない。
「トシオ!」
「そのままでいいから聞け、な」
ふう。深い溜息が聞こえる。
「母さんはどう思っているかわからん、けどな。母さんもお前を思って の事だ」
「うぜえ」
「でな、俺はお前の好きにさせてやりたい気持ちが半分ある。ただよ、相手さんはバツイチ子持ちときた。父さんの目から見て……な、お前はまだ子供だよ。どう見ても、な」
それは子供に子供が育てられるか、そういいたい。てか言われた。
「でも俺になついてるもん、パパって呼ぶもの」
「……」
「それでやっぱり結婚には反対だ。就職はお前自身頑張って決めたから……本当は、大学行って公務員にでも、とは思っていたよ。でもそれはいいから頑張れ。……取り敢えず一緒に暮らしてみればどうだ?」
「いいの?」
「……ああ、大変さがわかる」
「……」ぐっと堪えた。見ていろよ。




