主要人物
前世プロフィール
イリアス・ノクスヴェルト
前世のノア/黒い災厄/受け側
ノクスヴェルト王国の第三王子。
黒髪、赤黒い瞳。
幼い頃から黒魔法への適性を持っていたが、当時は禁忌ではなく「深淵に触れられる稀少な魔力」として恐れられていた。
戦場で亡骸を埋めていた時、敵国の王子セラフィードと出会う。
最初は警戒し合うが、どちらも戦争によって家族や民を失い続けていたため、共に世界を変える誓いを立てる。
成長後は、セラフィードと並び「双星の英雄」と呼ばれる。
剣より魔法、正面突破より奇策に長ける。
軽口を叩くが、戦場では冷静で残酷なほど正確。
セラフィードを相棒以上に愛していたが、言葉にする前に同盟儀式が破綻する。
父王を殺されたことで、セラフィードの国を疑い、憎しみに呑まれる。
禁忌の黒魔導書を取り込み、「黒い災厄」となる。
だが実際には、暴走しながらも最後まで世界の完全な死を避けようとしていた。
黒魔法による破壊は、古い戦争秩序・腐敗した王家・魔法戦争を続ける国家群を強制的に終わらせるための、最悪の再構築でもあった。
最後はセラフィードに自分を討たせる。
セラフィード・ルミナリア
前世のレオ/救国の英雄/攻め側
ルミナリア聖王国の第二王子。
金髪碧眼。
聖魔法に愛された少年で、治癒・結界・浄化・魂への干渉に異常な才能を持っていた。
イリアスと出会ったことで、戦争を終わらせる理想を本気で信じるようになる。
表向きは穏やかで優しい王子だが、内側には強い独占欲と執着があった。
イリアスが戦場で傷つくたび、表情は穏やかなまま殺意だけが深くなる。
同盟儀式の日、イリアスの父王が殺され、二人の関係は決定的に壊れる。
セラフィードは最後までイリアスを救おうとするが、黒い災厄となった彼の前では言葉が届かない。
最後にイリアスから「頼んだぞ」と託され、彼を討つ。
後世では救国の英雄として讃えられるが、彼にとってそれは祝福ではなく呪いだった。
愛した男を殺した傷を誰にも理解されないまま、英雄譚だけが美しく飾られていく。
「ざまぁみろ」の意味
イリアスの最期の「ざまぁみろ」は、愛の告白ではない。
でも、愛がなかったわけでもない。
意味は複数ある。
お前を英雄にしてやった
自分ひとりが悪役になれば、セラフィードは世界を救った英雄として残る。
憎まれる役目をイリアスが引き受けた。
俺を一生忘れられなくしてやった
愛した男に自分を殺させることで、セラフィードの魂に消えない傷を刻んだ。
世界を完全には死なせなかった
破壊者として憎まれながら、実際には世界の再構築の余地を残した。
勝ったのは英雄だけではなく、災厄でもある。
お前だけは俺の真意に気づけ
全人類が自分を悪と呼んでも、セラフィードだけには「本当に世界を殺したかったわけではない」と気づいてほしかった。
それでも俺は、お前の前では泣かなかった
最後まで綺麗に笑って死ぬことで、弱さを見せず、呪いのような誇りだけを残した。
つまり「ざまぁみろ」は、復讐、愛、救済、自己犠牲、独占欲、呪いが全部混ざった最悪の遺言。
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現世プロフィール
ノア・クロウ
受け/前世:イリアス・ノクスヴェルト
年齢:18歳
身長:158cm
身分:平民
所属:アルカディア魔法学院・黒魔法科
魔法適性:黒魔法
一人称:俺
呼称:レオを基本「レオ」。茶化す時は「王子様ー♡」「レオちゃん」
黒髪赤目。
襟足長めのウルフカット。
制服はきちんと着ず、襟元を緩め、上着を肩に引っかけるように着る。
小柄で華奢、睫毛が長く、女顔の絶世美人。
性別を問わず視線を奪う危うい魅力を持つ。
露骨に媚びるタイプではなく、本人は軽く笑っているだけなのに、周囲が勝手に欲望や執着を向けてくる。
性格は明るく活発で悪戯好き。
冗談が多く、茶々を入れて教師に怒られる。
だが観察眼は鋭く、状況判断は冷静。
滅多に怒鳴らず、まず茶化す。
本当にまずい時だけ声が低くなり、短く線を引く。
台詞例:
「はいはい、王子様ー♡ 管理って言えば何でも通ると思うなよ」
「俺をしまう棚でも探してる? 残念、非売品ですー」
「俺愛されてるー♡」
「レオ、笑顔が怖い。花畑に毒撒くタイプの顔してる」
「俺、返品不可だからな」
前世の記憶を持っているが、すぐには認めない。
理由は、罪から逃げたいからではない。
前世を認めれば、レオの傷と執着を決定的に起こしてしまうから。
今世の自分を、前世の続きをする存在に固定されたくないから。
そして、自分もレオに会いたかった本音まで見抜かれるのが怖いから。
黒魔法の天才。
通常使用では黒蝕を表に出さず、完璧に押さえ込む。
だからこそ前世でなぜ暴走したのか理解できず、自分の驕りや未熟さだったと思い込んでいる。
黒魔法使用時は、黒い霧、腐る光、骨の鎖、黒い花、濁った魔法陣が現れる。
瞳は禍々しい赤黒へ変化する。
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レオ・アステルレイン
攻め/前世:セラフィード・ルミナリア
年齢:18歳
身長:190cm
身分:貴族
所属:アルカディア魔法学院・聖魔法科
魔法適性:聖魔法
一人称:僕
呼称:ノアを基本「ノア」。感情が深くなると前世名を呼びそうになる。
金髪碧眼。
王子様のように整った容姿。
高身長で着痩せするが、実際は筋肉質でがっちりしている。
立ち居振る舞いは穏やかで上品。
教師や生徒からは「理想の優等生」「学院の王子」と呼ばれる。
だが本質は、ノアへの異常な執着と喪失恐怖で壊れている。
前世で愛した男を自分の手で殺した記憶があるため、今世ではノアを二度と一人で死なせないと決めている。
ノアの居場所、行動、人間関係、魔力状態、声、体温、睡眠時間まで把握したがる。
ノアが誰かと話すだけで、穏やかに笑いながら相手を消したいほど嫉妬する。
ただし滅多に怒鳴らない。
普段声柔らかい。
壊れているのは、中身。
台詞例:
「ノア、どこにいたのか教えて」
「君が笑っている相手を、僕が好きになれると思う?」
「大丈夫。怖がらなくていい。君が逃げなければ、何も壊さない」
「管理だよ。君がまた勝手に世界を背負わないように」
「君の声は、僕が聞く。ほかの誰にも渡さない」
初対面でノアが前世の伴侶の生まれ変わりだと確信する。
根拠は、二人しか知らない言葉のやり取り。
前世、亡骸を埋めていた幼い二人は、よくこう言っていた。
イリアス
「泣いたら、土が重くなる」
セラフィード
「なら、僕が半分持つ」
今世でノアが無意識にこの言葉を口にし、レオが続きを返す。
これが記憶バレの鍵になる。
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今世の二人の関係
表向きは、学院一位と二位を争う天才同士。
寮では相部屋。
周囲からは、仲が良いのか悪いのか分からないが、妙に距離が近い二人として見られている。
実際は、前世で愛し合い、殺し合い、世界を壊して、片方だけが英雄にされた二人。
ノアは前世を認めたくない。
レオは初対面から確信している。
ノアは茶化して逃げる。
レオは笑って囲う。
ノアは心までは折れない。
レオは折るつもりではない。
ただ、二度と消えないように閉じ込めたい。
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主要サブキャラ簡易プロフィール
ミリアム・ヴェルハイト
学院長。
外見は40代の女性。
かつて英雄教会に所属していたが、現在は距離を置いている。
ノアとレオの異常な魔力反応を危険視する。
前世の英雄譚に違和感を抱いている数少ない大人。
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セドリック・バロウズ
黒魔法科教師。
無精髭の中年男性。
黒魔法を「悪」ではなく「危険な技術」として教える現実主義者。
ノアの才能を評価しながらも、彼が自分の限界を軽く見ることを危ぶむ。
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エリシア・グレイス
聖魔法科教師。
レオを優等生として信頼しているが、彼の聖魔法がときどき治癒ではなく拘束に近い形を取ることに気づく。
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ルカ・ハーシェル
ノアの友人。
魔具科。
明るく気さくで、ノアの軽口に乗ってくれる。
レオからは密かに警戒対象にされる。
本人は命の危機に気づいていない。
鈍感は時に防御力です。
腹立つほどに。
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アイリス・ベル
治癒魔法科の少女。
ノアに淡い憧れを抱く。
ノアの危うさに惹かれつつ、レオの視線に本能的な恐怖を覚える。
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ヴィクトル・ロウ
学院二年の首席候補。
貴族派の生徒。
平民であるノアを見下していたが、黒魔法の実力を見て執着に変わる。
レオの嫉妬を悪化させる初期の火種。
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ラシェル・オルブライト
英雄教会の若き司祭。
救国の英雄セラフィードを崇拝している。
現世のレオを「英雄の再来」として利用しようとする。
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グウェン・ノクターン
黒い災厄を崇める秘密結社《黒災忌会》の幹部。
ノアが前世の災厄だと疑い、再び世界を滅ぼす器にしようとする。
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オルドレイス
謎が多い人物。




