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緑円

作者: 檸檬
掲載日:2026/04/25

夜に浮ぶ真昼をみた


夜に浮ぶ真昼は青葉


夜に浮ぶ真昼はゆらめき


夜に浮ぶ真昼は眩しき想い出


橋からみた川面を流れる真昼の星々


静脈へと沁みてくる


あの瞳は夜空に似ていた


星を噛む 弾きガエルのカスタネット


紫夜に溶ける詩音と


あやとりをして ウトウトと微睡む


指先が綻び 落ちる瞬間に 受け止めてくれる


そんな瞳だった


雨音に撫ぜられた青葉がポツポツと打つ相槌


浮かんだ名前を呟く


なんでもないというように


飲んだ水に溶け出した


ひとつひとつの母音


生まれてゆく水泡の玉は水底からの唄


頬に灯る紅星


呼吸をする足の指先が


夜風をなぞってゆく銀河


草の香りがする映画館へゆこう


手を繋いでみよう 


でも もう眠ってもいいよ


夜に浮かぶ真昼は深く


街灯が透かす葉脈


光線を青葉の茂りがまあるく包む


眼と眼が合えば


静脈にしみ入る夜空に


パチリキララと鮮やかな緑円

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