(4)メンバーとの再会つづき
岩窟王関の趣味は将棋です。
得意戦形は奇襲戦法の鬼殺し。というかそれしかやりません。
でも、それを知っている相手には対策を取られてしまい、奇襲失敗になることがママ有ります。
失敗した後はその場しのぎの手を連発するだけです。
先手なのに相手の飛車の効きがある5一に金を打ったりするので「なんだっ、タダやん、AI新手かっ?!」と恐れられたりするのですが、ただの思い付きです。
ただ集中力は凄く、隣で付け人の荒貝が「オラもう兄弟子のシゴキには耐えられねーっちゃ。オラは女将さんにシゴイテもらいたいっちゃ」などと嘆いていたりしていても全く気が散ることはありません。
女将さん、つまり岩窟王とキース・ムーンのお母さんは高田みずえの従妹で、高田みずえはご存じのとおり元大関若島津と結婚した訳なので、岩窟王とキース・ムーンにとっては若島津は義理の、義理の、義理の叔父ではないし、何なんだろう? でAIに聞いてみたら「いとこおじ」正式には「従伯父」というのだそうです。
で、再会したキース・ムーンが蛍に言うには「あんたを闘四郎が呼び寄せたのは、あんたの後に入ったギタリスト兼ボーカルのスチャラカが闘四郎の彼女のサイサイを寝取ったのよ。
それで闘四郎が激怒してスチャラカを追放したわけ。
そしたらサイサイもスチャラカを追ってハイさよなら。
闘四郎はギタリストとボーカルとついでに恋人も失ったわけよ。
それで、あんたに白羽の矢が立ったのよっ」
「そんなことだと思ったわ。
闘四郎はきっと私が欲しいだけ。
でも、私はバンドがやりたいだけだから。
私には愛する夫と娘たちがいるの。
絶対に闘四郎とよりを戻すつもりはないので、キースも味方になってね」
蛍は言いました。
「わかってるわよ、蛍ちゃん。
また、一緒にバンドやれて私も嬉しいわ」
キースは制服のスカートを持ってバタバタ煽ぐので、紺のカルバンクライン/-Cotton Stretch Rib ビキニショーツが丸見えです。
嬉しい時にキースのしてしまう癖なのでした。
ただ、それを見せられているこちらが嬉しいかどうかは微妙なところでした。




