(12)イエロー・ドラゴン
ギザ・フェスのステージを終えてホテルに戻ってきたアイロンズの四人は、闘四郎たちの部屋に集まって興奮冷めやらぬ声を響かせています。
「『ギザの花嫁の踵に三つの四角錐』最高だったなー」
闘四郎が革ジャンとシャツを脱ぎ棄てながら言います。火照った胸に胸毛が炎のように逆立っています。
「やっぱあのリズムはエジプトの人たちの心を揺さぶるんじゃないかしら」
キースがニーハイのソックスをくるくると丸めながら足から抜きます。すね毛がわさわさ波立ちます。
「蛍のギターソロ、めちゃ逸脱してたけど格好良かったよ」
まだ汗びっしょりのジョッキがパンツと下着を脱いで、カテーテルを挿入し始めました。
「ジョッキのメロディーラインも素敵だった。螺旋を描いてどんどん上昇していったわ。ピラミッド大の逆円錐よ」
蛍はカテーテルの先っぽを股間に挟んだペットボトルの口で受けながら、両手で尖った乳首を摘まみました。
「キース、途中で変拍子を挟んできただろ? びっくりしたけど俺、即それに反応したの分かった?」
闘四郎がなじるような、でも愉快で仕方がないという声で言います。
「もち。闘四郎の変態スラップだって、あれ何?! アタシの子宮の奥、ぐちゃぐちゃにかき混ぜられちゃったわよ」
キースが隣の闘四郎の胸毛を太い指でむしりながら言います。
「今日の音源はCDにしたいよねー。ふぁー」
ジョッキが恍惚の表情で言います。最後の「ふぁー」はカテーテルの先から尿が勢いよく放出されたことに伴うものです。
「本当にそう。グラミー賞いけるかも!」
蛍が尿をペットボトルで受けながら、指先に力を入れると白い液体が両方の乳首から飛び散りました。
ジョッキの顔にそれが掛かると、本人の意思とは無関係に長大がむくむくと身体を起こします。
カテーテルがペットボトルから外れ、放物線がのたうち始めます。
黄色い竜が部屋を舞い踊る中、四人の語らいは途切れることなく弾け続けるのでした。




