夜約
窓の向こうで夜が
また増えていく
世界が眠りにつく間に
ぼくは目を覚ます
いつものように
街灯がぽっつんぽっつん
誰かの話し声も
遠いサイレンも
全部どうでもいいんだ
長くなっていく影法師と
短くなっていくぼくの呼吸
退屈だったはずのこの部屋が
ほんの少しだけ愛しくなる頃
交差点で
スキップする子供の
残像を眺めては
満たされないことが
こんなにも心地いいなんてと
深いため息を吐く
夜はぼくの輪郭を曖昧にしていく
この長い時間をただ一人で味わっていたい
窓の向こうで夜が
また増えていく
世界が眠りにつく間に
ぼくは目を覚ます
いつものように
街灯がぽっつんぽっつん
誰かの話し声も
遠いサイレンも
全部どうでもいいんだ
長くなっていく影法師と
短くなっていくぼくの呼吸
退屈だったはずのこの部屋が
ほんの少しだけ愛しくなる頃
交差点で
スキップする子供の
残像を眺めては
満たされないことが
こんなにも心地いいなんてと
深いため息を吐く
夜はぼくの輪郭を曖昧にしていく
この長い時間をただ一人で味わっていたい