食べさせ合いっこだと言ったな?あれは嘘だ
男「ほら馴染、抹茶オレで良いよな?何時も飲んでるし」
幼馴染「あ……ありがとう。確か100円だったわね。鞄の中に財布があるから──」
男「あぁ良いよ、弁当も作って貰ってるし、お礼だと思って受け取って置いてくれ。まぁこれぐらいじゃ足りないだろうけど。──って、あれ?馴染、その黒いのって俺の箸じゃないか?」
幼馴染「え?あ、この箸?これは新しく買ったわたしの──」
男「なんだ、あったなら言ってくれれば良いのに。割り箸持ってき損だったな。まぁ良いや、頂きます」ペロ
幼馴染(新しく購入したわたしの箸なのだけど……しかも今さっき使い終えたばかりの使用済みなのよね。というか食べ始める前に箸を一舐めする癖、まだ治ってないのね。まるで行為に及ぶ前に舌なめずりする獣さながら。早く治させないといけないけど……まぁ今日は役得かしら。そうよね、元はといえば御弁当を忘れた彼が悪いのだから──)
幼馴染「まさか全て貴方の計画だったりしないわよね?御弁当箱の中の箸を業と別の場所に置いたりしてないわよね?いや有り得るわ。これがお前の唾液なんだなゲッヘッヘと下衆な笑みを浮かびつつ、使用済みの箸で色々するのね。流石鬼畜魔人」
男「相変わらず平常運転だなおい」