料理上手
男(やっと昼休みか。体育とか体動かす科目が無い日だと、なんか長く感じるんだよなぁ。っと、弁当弁当……──、あれ……?おっかしいな、弁当入れた筈なんだけど……あー、そういや遅刻しそうで焦ったから、置いて来ちまったかも)
──コトン
幼馴染「貴方が鞄の中身に手を突っ込んで、女性の体を弄る様に激しく嬲っているのは、これを探しているからかしら?」
男「ん?あー弁当、持って来てくれたのか!」
幼馴染「放置プレイをお弁当に施すまでになっていたなんて……上級者過ぎてわたしには付いていけないレベルだけど。まさか貴方は無機物が擬人化して見える奇病にでも掛かっているのかしら?随分前にそういうゲームをやっていたものね」
男「そこまで知ってるのか……って違う。馴染の弁当が美味いからさ、学食が味気なく感じるんだよな。まぁあの安っぽい感じもたまには良いんだけど……馴染が弁当作ってくれた時に学食行くのもなぁって」
──ペシッ
幼馴染「……もうちょっと、作る回数……増やしてもいいのよ?」
男「いやぁ流石にそれは悪いしな、弁当代も馬鹿にならないだろうし。っていうか馴染、何で教科書顔に当ててるんだ」