夏の終わりの夕暮れ
ベランダに出ると、
風がひんやりと身体をつつむ。
残暑はあるが、少しばかり涼しくなったと感じる。
ちりん。ちりん…と
隣の部屋から風鈴の音が聞こえた。
夏の風物詩だ。
去年からはじめた家庭菜園。
風が優しくトマトの葉を揺らす。
空を見上げると、白と青が混ざった優しい水色の世界が広がっていた。
水平線から鮮やかな夕暮れが見えてきた。それはまるでパレットで描いたようだ。
ピンクや紫、オレンジなどを混ぜた色。
鮮やかだけど、優しく、落ち着く色。
ちょっぴり夏の終わりが寂しく感じる。
椅子に腰掛け、片手にアイスコーヒー。
カラン。カラン。
氷がグラスにぶつかる音がする。
ごく…ごく…ぷはーっと。
夏の思い出を振り返る。
気づくと、オレンジ色の空から、深い青色へと変わっていった。
月や星がだんだん顔をのぞかせる。
今日が終わったことを知らせるように感じた。
日が昇り、日が沈む。
毎日の繰り返しだけど、たまには自然の移り変わりや音を体全体で感じてみよう。
一息つける気がする。
頑張ってよかったって特別に感じる!!
今年の夏もありがとう。
来年もどうぞよろしくね。