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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第一章:覚悟完了!
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(7)

「ねえ、お姉さん、何やってたんですか?」

「何って?」

「仕事とか……どうして、久留米に住んでるのとか……どこで『魔法』を覚えたのか……とか……」

 金髪短髪のお姉さんの自家用車(中古らしい軽だけど、有名メーカーのEV(電動車))に乗ってリンガーハットで遅めの夕食。

「NEO TOKYOの自警団に入ってて、そこで『魔法』を習った。けど、上とトラブって、こっちに逃げて来たんだ」

 NEO TOKYOは、日本各地に点在する関東難民が暮す人口島だけど……数百万人規模……下手したら一千万を超える「関東難民」全員が住むには、到底、足りない。

 なにせ、「関東難民」とは言うけど、千葉・埼玉の一部を除く旧首都圏の1都3県に、群馬・栃木の一部、山梨・長野・静岡の大半に、愛知・岐阜の一部が廃墟になったんだから……。

「でも、さっき、当分、自宅に帰るな、って言ってましたけど……どこに泊まれば……?」

 瑠華(ルカ)ちゃんが当然の質問。

「今日は……私と、私の知り合いの家に分散して泊まってもらおう。明日からは……私の今の勤め先かな?」

「どこです?」

鳥栖(とす)に有る児童養護施設だ……」

「あ……あの……何で、児童養護施設で『魔法使い』が働いてるんですか?」

「DV親や人身売買をやってる犯罪組織が、チンピラを雇って『子供を取り返し』に来る事が有るんでね……警備は、かなり厳重だ。一時的に逃げ込むなら最適だろう」

「すいません……」

 あたし達3人は、同時にそう言った。

「いや、いいよ……大した事じゃない」

 そして、食事も終り、車で出発。

 最初に到着した場所で降りたのは、あたし。

 そこには、あたしと同じ位の齢のショートヘアの女の子が迎えに来ていた。

「あ……あの……あたし……」

「言わなくていい。ヤバい事に巻き込まれてるんだろ? あんたの素性は聞かずに一晩泊めろ、って、あんたをここに連れて来た友達に言われてる」

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