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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第八章:Reborn
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(9)

「な……何だ……ありゃ?」

 凍り付いた筑後川の上を走って来るモノが有った。

 4輪バギーが2台。

「いてっ?」

「ん? 何だ?」

 その時、何故か社長と師匠が声をあげ……。

「あれ?」

 続いて、(りん)ちゃんが明後日の方向を見る。

 そこには……ネズミよりは大きいけど、猫よりは小さい動物が走り去っていくのが見えた。

「どうしたの?」

「さっきのあれ……多分だけど……誰かの『使い魔』」

「えっ?」

「フェレットみたいな動物に……『使い魔』を憑依させてるみたい」

「な……何?」

「どう言う事だ?」

 それを聞いた社長と師匠が、(りん)ちゃんを問い詰めようとした時……。

 凍り付いた筑後川の上を走っていた4輪バギーが……1台は停止、もう1台は……こっちに向かって来る。

「撃てッ‼」

「撃てッ‼」

 温厚そうな外見なのに声だけはドスが聞いてるお爺さんと、四十代ぐらいの一見サラリーマン風の男の人が怒鳴り……。

 ヤクザさん達が次々と、こっちに近づいて来る4輪バギーに拳銃を向け……。

 轟音。

 轟音。

 轟音。

 次々と轟音。

 でも、効いてない。

 止まる様子さえ無い。

 良く見ると……こっちに近付いて来る4輪バギーの運転手は……。

「ぱ……強化装甲服(パワードスーツ)?」

 あ……っ、あの時の……魔法使いの女の子だ。

 あの山奥の「麻薬農場」で出会った……強化装甲服(パワードスーツ)を着けた「魔法使い」。

「ぐえっ⁉」

「うげっ?」

 その時、次々とヤクザさん達が倒れる。

「ゆ……弓矢?」

 倒れたヤクザさん達には……先端に注射器のようなモノが付いた矢が刺さっていた。

 その矢を射てるのは……途中で停車した4輪バギーの運転手。

 しかも……麻酔薬(多分)付きの弓矢で狙われてるのは……ヤクザさん達全員じゃなかった。

「おい……誰か……俺の……」

 温厚そうな顔の小柄な……でも声だけは恐いお爺さんの前に居たヤクザさん達は……全員倒れていた。

 そして……。

「ぐえっ?」

 今度は……お爺さんの体に……注射器みたいなモノが()()()()()矢が何本も突き刺さり……。

「うげええ……」

「オヤジ、下手に抜いちゃダメっす。その矢、無理矢理抜くと傷口が広がり……」

「阿呆……なら……どうしろって……あっ?」

 そして……更なる矢が、お爺さんの……喉元に1本……心臓の辺りに1本。

 ゆっくりと……電池が切れたロボットみたいに(そんな光景、見た事ないけど)お爺さんが崩れ落ち……。

「おい……何で……こいつが居る?」

 河原に上って来た強化装甲服(パワードスーツ)は……微かな震え声でそう言った。

 その視線の先には……。

「こっちが訊きたい」

 もう1つの4輪バギーの運転手も河原に上がって来た。

 身長一五〇㎝台前半。

 青メインの迷彩模様のズボンとボディアーマー。

 2つの「鬼の角」を思わせる飾りが有る青いヘルメット。

 黒いコート。

 声だけは……異様に冷静。

「どうしたの? ()()()()()()()、御自慢の『鎧』は?」

「あんたのせいで修理中だ、佐伯漣」

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