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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第八章:Reborn
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(6)

『本日開催予定の「魔法少女大戦」初戦は都合により、1時間程度、開催が遅れる見込みです。御了承下さい』

 空を飛んでるドローンが、そう告げていた。

「あ〜あ……SNSには……苦情(クレーム)ばっかりだよ……」

 (りん)ちゃんが携帯電話(ブンコPhone)を見ながら、そう言った。

「でもさ……何か……お客さん達が、まだ、水天宮の境内に押し込められてるのに……外が何かうるさくない?」

「そ……そうだね……。ちょっと、見て来る……」

 あたしは「悪堕ちフォーム」と称するエロ衣装の上から大昔の吸血鬼映画に出て来そうなマントを羽織り……。

「えっ?」

 そこでは……河童・獣人・普通の人間さん……その他、色んな男の人達が……大喧嘩を始めていた。

「ちょっと……あたしの携帯電話(ブンコPhone)……」

「は……はい」

 瑠華(ルカ)ちゃんが化粧台に置いてる携帯電話(ブンコPhone)を、あたしに投げ渡す。

「アカリちゃん、外見て」

『な……何、急に? えっ? 何、これ?』

「と……とりあえず、得意のアレやってッ‼」

『アレ?』

「だから、アカリちゃんの得意技の『精神破壊(マインド・ブラスト)』だよッ‼」

『あのね、あたしの得意技は「精神破壊(マインド・ブラスト)」じゃなくて「精神操作マインド・コントロール」なのッ‼』

「今まで一度も巧く行ったの見たことないよ。と言うか、今の状況だと『精神破壊(マインド・ブラスト)』の方がいいよッ‼」

『あ〜しょ〜がないなあ……』

 1分以内に……暴れてた人達(妖怪や変身能力者も居るけど)は……次々と倒れる。

 ところが……それを見た社長と師匠が、あわてて本部テントから走って来て……。

「おい、何やった?」

「騒ぎを鎮めましたけど」

「話をややこしくするなッ‼」

 師匠がブチ切れてる一方で、精神操作系の魔法が得意技の社長は気絶してる人達を回復させようとしてる。

「あ……あの……何が起きてんですか……これ?」

 呆然とした口調で……そう言ったのは……。

「あれ? 何で、あたし達の昔の衣装と同じなの?」

 本日、対戦予定の3つの……じゃなかった飛び入りチームがもう1つ有った……魔法少女チームの1つである「スペクトラム・ペンタグラム」のリーダー「スペクトラム・スカーレット」だ。

「い……いえ……その……事務所から渡された衣装が……これなんで……。やっぱ、ちょっとムカツキます?」

「いや……気にしてないけど……。ところで、師匠、何が起きてんですか?」

「龍虎興業の会長が……トイレに行ったきり、二〇分以上、戻って来ない」

「へっ?」

「それが元で、龍虎興業と青龍敬神会の社員が……」

「『組員』じゃなくて?」

「人聞きの悪い事を言うなッ‼ ウチの会社のビジネス・パートナーだぞッ‼」

「ビジネス・パートナーでも、ヤクザはヤクザでしょッ‼」

「昔から、その世界の人達は、この手の商売に関わってんだ。美○○○りのパトロンが山○組の3代目組長だったのを知らんのかッ⁉」

「師匠……」

「何だッ?」

「この前……師匠の野望は『美味いもの食って、いい女抱いて、安楽な老後をおくる事』だとか言ってましたよね?」

「それが、どうした?」

「絶対にマトモな老後おくれそうにない、危ない橋を渡ってませんか?」

「うるさい」

「とりあえず……トイレに行ってみましょう」

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