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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第八章:Reborn
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(1)

「神の御前で噓をついたアナニヤへの神の審判だ! 見よ!」

「神の天使に打たれて死んだのだ! それでも天使は吊し首にせねばならん」

ハーマン・メルヴィル著『ビリー・バッド』より


「みんな……薄々……思ってただろうけど……やっぱり……」

 試合当日の楽屋で、瑠華(ルカ)ちゃんが携帯電話(ブンコPhone)の画面を見ながら、そう言っていた。

「状況証拠は揃ったね。急に、全員、居なくなったと思ったら……何故か、久留米で活動してる『正義の味方』が広島に現われた」

『広島県を実効支配している暴力団・神政会とNeo Tokyo Site02の自治会の双方の広報部門は、昨日、両者が講和協定の交渉に入った事を発表しました』

 ゴールデン・ウィークの少し前から起きていた広島の暴力団と、広島沖に有る「関東難民」向けの人工島の自治会・自警団の抗争。

 それを、「正義の味方」達が、無理矢理、鎮圧したらしい。

 どうやら……日本各地から広島に集まってきたらしい「正義の味方」の中には……。

「ね……ねえ……でもさ……」

 今度は、(りん)ちゃんが自分の携帯電話(ブンコPhone)の画面を見せる。

 そこに表示されてるのは……。

 この久留米を中心に活動している「正義の味方」の中でも……デビュー1年ぐらいで「生きた伝説」と化した「護国軍鬼4号鬼」。

 全ての発端になった……あの山奥の麻薬農場の事件の時に遭遇した人だ。

 でも……その装甲は……あっちこっち破損していた。

 一体……相手は……何なんだよ?

 この人でも……ここまでのダメージを食らう敵って?

「あ……そうだ……2人とも朝御飯食べた?」

 その時、(りん)ちゃんが、急に、そんな事を言い出した。

「じゃあ……着替える前に、朝御飯にしようか? 何か、露店が出てるらしいんで買ってくるね」

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