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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第七章:HIGH POWERED
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(12)

「すまん……ゴールデン・ウィーク中に急な用事が出来た。試合の日までには戻って来れると思うけど……」

 高木さんが夕食が終ると、そんな事を言い出した。

 明後日からゴールデン・ウィークに入る。

 ここは……居候先の高木さん・眞木さん姉妹の家。

「あ……」

「ま……まぁ……そっちにも都合は有るだろうし……」

 一緒に居候しているアカリちゃんが、そう言った。

「実は……あたしも用が出来ちゃって……」

 続いて眞木さんも、そう言った。

「え……っと……(ひなた)も千明も……ウチの伯父貴も……この件に関わってた人間、ほぼ全員が……ゴールデン・ウィーク中、居なくなる」

「そ……そんな……」

「あのフザケた衣装の靴裏は加工してる。万全とはいかないが、元のよりは滑りにくくなってるだろう。あと……(ひなた)から預かってるモノが有る」

 そう言って、高木さんは、部屋の隅に置いてあった細長い箱を開けた。

「え……これ……?」

 先端には……揚羽蝶の羽根と……中に水天宮のシンボルである椿の花のマークが見える半透明な玉。

 流さは……一・二〜一・三m。

 そして……。

「リングの素材や作りが、まだ不明だから、使いモノになるか判らないけど……もし、不安定だが、これで貫ける素材で出来てて、突き刺しても大丈夫な作りなら……リングに突き刺して杖代りにしろ」

 それの一番下は……槍のように鋭く尖っていた。

(ひなた)の知り合いの英彦山の修験者に霊力を込めてもらった。人数分有る」

 その箱に入っていたのは……いわゆる「魔法の杖」だった。

「ところで……ぶっちゃけた話を訊きたいんだが……」

「何ですか?」

「君にとって、どっちが良いんだ? 魔法少女をやめるのと、そうでないのと」

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