表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第七章:HIGH POWERED
57/83

(2)

「すいません……心配かけちゃって……。体だけは丈夫なんで……あはは……」

 お姉ちゃんと一緒にQ大のIキャンパスの近くの病院に入院してる、お姉ちゃんの彼氏(多分)のお見舞いに行った。

「あ……そうだ、研究室に有る僕の本、何か持って来てもらえませんか? ちょっと退屈なんで……」

 お姉ちゃんの彼氏(多分)は……暗い顔をしたまま黙っているお姉ちゃんにそう言った。

「は……はい……。じゃあ、今から取りに行きますね」

「お姉ちゃん……ちょっと、気が早いよ」

美桜(みお)も一緒に来て」

「は……はぁ……」

 あたし達は病室を出る。

 お姉ちゃんは……自分のせいで彼氏(多分)が大怪我をしたと思ってるみたいで……気まずい感じだ。

「やっぱり……お姉ちゃんの言う通り……あの仕事やめるよ」

「でも……一体、何がどうなってるの?」

「それが……あたしにもイマイチ……」

 その時、あたしの携帯電話(ブンコPhone)に通知音。

 ビデオメッセージだ。……それも事務所から。

「何?……すいません、今、病院に居るんで、後で……えっ?」

『そうか……じゃあ、手短に話そう、我が弟子よ』

 画面に映っているのは……あたしの師匠……。

『「魔法少女」と云う商売(コンテンツ)も最近はマンネリ化してしまってね。そこで、新しい企画を思い付いたんだよ。「魔法少女」同士の戦いだ』

「それが……あたしと何の関係が有るんですか?」

『君は偶然とは言え、最強の魔法少女となってしまった。だから……「殺し屋」になって欲しい』

「はぁ?」

『これから始まる「魔法少女大戦」という見世物(イベント)で、最強の「魔法少女」である君に、我々に都合の悪い「魔法少女」や、所属事務所の意向に逆らっている「魔法少女」を潰してもらいたいんだよ……。まぁ、無いとは思うが……「魔法少女大戦」という見世物(イベント)そのものをブッ壊しかねない「魔法少女」が出た時もな……』

「何で、あたしが、あなた達に従う必要が有るんですか?」

『こういう事だよ……』

 カメラの向きが変り……。

「そ……そんな……」

 そこには……裸にされ、縛られ、猿ぐつわをされた……事務所の「何でも屋」の村松さん。

 体のあちこちには……殴られた跡。

『「魔法」に比べると野蛮な武器だが……こっちの方が判り易いだろう……。えっ……おい、カメラ……‼ ここで向きを変える手順だっただろ。ちゃんとリハーサル通りにやれ‼』

 カメラの向きが変ると……そこには……。

『く……クソ、固いな、この引き金……』

『あの……その銃、弾切れになってる時には引き金がロックされる仕組みで……』

『うるさい、余計な事を言うな‼』

 拳銃を村松さんに向けてイラついてる師匠。

『まぁいい……君が普通の人間として普通の人生を送りたければ……我々に従え。さもなくば……君の友人や家族……そして、それに関係した者の誰かが……』

「そこまでして……何がやりたいんですか? 貴方達の目的は何ですか?」

『我々は……現実主義者だ。「正義の味方」どもに「テロリスト」扱いされ、潰され同志達を失なうのは、もう、こりごりだ。極めて現実主義的な願いを叶えようとしているだけだよ』

「だから……何なんですか?」

『我々、特務憲兵隊i部隊の生き残りが……美味いものが食えて、いい女を抱けて、安楽な老後を送れる。それに必要な金を、我々にとって楽しめる方法で稼ぐ。それだけだ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ