(4)
その時、キャプテン・アメリカっぽいライダースーツの人が、手で何か合図をする。
高木さんは……軽く舌打ち。
「ん?」
バンの運転手の男の人は……首をかしげ……。
「全員、守護天使を出せ」
「はいッ‼」
同時に4つの返事。
轟ッ‼
とんでもない魔力が……えっ?
さっき、高木さん達が倒した河童や獣人が動き出し……。
「やっぱ……この手で来たか……。行くぞ」
「えっ?」
「へっ?」
その時、あたしの師匠を跳ね飛した星条旗ペイントのバイクが音も無く、あたし達の前にやって来る。
「あ……待て……」
「お前は……運転席。キミは……後部座席だ」
「え……」
「えっと……」
「早くしろッ‼」
「自分で戦力外って言ってただろ。キミも逃げろ」
あたしを乗せて、ここまで連れて来てくれた緑のバイクの運転手が叫ぶ。
「アファ……おっと、判った」
高木さんは、あたしとスペクトラム・スカーレットをバイクに乗せ……。
「マズいな……無理矢理3人乗りは……キツいな……」
「どうしたんですか……」
「何とかなると思うけど……バッテリー残量が……まあいい……」
あたし達3人が乗った目立つ柄のバイクは……どうやら電動らしいけど……音もなく走り出し……。
「一気に加速する。しっかり、つかまれッ‼」
「ちょ……ちょっと……どこに……」
悲鳴をあげるスペクトラム・スカーレット。
「ハンドルの付け根の辺り……そこでいい……」
背後を見ると……4体の守護天使と、あたしをここまで連れて来てくれた女の子が戦い……ゾンビもどきにされた河童や獣人と他の2人が戦っていた。
でも……。
「しまった……」
あたしの師匠が乗って来たバンが走り出していた。




