表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第六章:恋する乙女は最強無敵
49/83

(3)

「き……貴様ら……何者だ?……いててて……」

 そう訊いた師匠(マスター)に対して……。

「弁護士に相談するまで黙秘権を行使させてもらう」

「ふ……ふざけるな……。貴様らのやったのは……素人が魔法使いに対抗する際の定石通りではないか……まず……」

 その時……途中からやって来たバイクの女の子が、つかつかと倒れてる師匠(マスター)に歩み寄り……。

「待て……ッ‼」

 師匠(マスター)と一緒の車に乗ってた男の人が「守護天使」を呼び出そうとした次の瞬間……。

「うおっ?」

「えっ?」

 あたしが乗ってたバイクの運転手が……気弾を5連射。

「素人が魔法使いに対抗する際の定石? ああ……たしか……精神集中が出来なくなった魔法使いは……魔法が使えなくなるとか?」

 そう言いながら……その人が腰のポーチから取り出したのは……防犯スプレー。

「く……だが……」

 師匠は……その女の子の足にしがみ付き……あ……。

 その女の子も……気配が感じられない……。

 多分……ライダースーツに気配を隠す魔法が……。

 攻撃魔法は、少数の相手を狙うものと、ある一定範囲内の不特定多数の相手に一度にダメージを与えるものがあり、ダメージも命中率も大きいのは……少数の相手を狙うものだ。

 そして、少数の相手を狙うものは相手の「気配」で狙いを付ける。

 つまり、「気配を隠す」系の魔法を使われると……。

「密教系の……摩利支天の隠形呪法か……面白い。だが……体に触れて直接魔力を叩き込めば……ん?」

 えっ?

「何かやった?」

 な……何が……起きたの?

 い……いや……何で、何も起きなかったの?

 師匠(マスター)は……普通の人なら……気絶するレベルの魔力を、その女の子に叩き込んだ筈なのに……何も起きない。

「あ……あ……あ……あ……」

 混乱するマスターの顔に……防犯スプレーが吹き付けられる。

「があああ……ッ‼」

「はあい、お待た……ん?」

 続いて……あ……。

 師匠を跳ね飛ばした無人バイクには……アメリカ……と言っても今「アメリカ」の通称で呼ばれてる北米連邦じゃなくて、分裂前のアメリカ合衆国の国旗をイメージしたペイントがされていた……。

 そして、その声の主は……。

 胸の真ん中には銀色の星。

 胸のそれ以外の部分は……青。

 腹は……赤と白のストライプ……。

 分裂前のアメリカ合衆国の国旗を思わせるライダースーツ……いや……違う……。

 アメコミのキャプテン・アメリカをイメージしたライダースーツの……声は女の子だけど……身長は一七〇㎝の……。

 多分、師匠(マスター)を跳ねたバイクの主。

「ちょ……ちょっと……(らん)クン、どうしたんだよ?」

 えっ?

 高木さんの具合が悪い?

 でも、高木さんは……気配を隠す魔法が施されてるらしい服を着てる。

 つまり……魔法や……超能力で「高木さんの体調が悪い」事を察知した訳じゃない。

 なら……。

「あ……あの……?」

「何?」

「た……高木さん……どっか具合悪いんですか?」

 あたしは、ここまで乗って来たバイクの運転手に訊いた。

「あいつ、さっき結構、無茶やったみたいだから……()()()()()()()()()()()()()()()()姿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()かも知れない」

 む……無茶?

 高木さん、一体、何やったの?

「すまん……私は戦力外だ。こいつは……敵か味方か不明だけど……同じく戦力外だ」

 高木さんは……スペクトラム・スカーレットを指差して、そう言った。

「あと……一段落したら……こいつの持ち物の中に発信機とか無いか調べろ」

「一段落? 余裕カマしてられるのも……今の内だ。何度も奇策が通じると思うか?」

 師匠(マスター)に代ってリーダー格になったらしい男の人がそう言った。

「ねえ……こいつら……全員、魔法使い?」

「そこに倒れてるヤツ以外は……魔力も腕も……中の上ぐらいかな?」

 キャプテン・アメリカ風のライダースーツの女の子の質問に……あたしが乗って来たバイクの運転手が答える。

「ボクらで何とか成りそう?」

「愚問」

「そうだ……愚問だ……。見た所、魔法使いは……1人だけのようだしな……。我々、特務憲兵隊i部隊の精鋭に……」

「あ……勝てそうだ……」

「どうして?」

「こいつら馬鹿だ」

「ふざけ……うわっ? おい、待て、お前、戦力外じゃ……?」

 高木さんは……男の人が何か言い終る前に、黒くて太くて長い針のような武器を投げ付けていた。

「そうだ……マトモに戦える状態なら……外してなんかいない」

 たしかに……その針のような武器は……外れていた。

 でも……。

 車に深々と刺さってるって事は……もし……人に当たっていたら……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ