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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第五章:Over the Limit
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(10)

「どこまで付いて来る気だ?」

 スペクトラム・スカーレットは、その後もあたし達に付いて来ていた。

「プリティ・ガーネットを悪の魔の手から取り戻すまでですッ‼」

「大体、お前、別のチームだろ?」

「ライバルであると同時に、尊敬する先輩『魔法少女』だからですッ‼」

「何だ……魔法少女オタクが魔法少女になったのか……」

「何か悪いですかッ⁉」

「悪い。お前、一番厄介な種類の阿呆だ」

「ど〜ゆ〜意味ですか、誘拐犯の色魔ッ‼」

「あれだ。アイドル・オタクの成れの果てのアイドル業界関係者とか、格闘技マニアの成れの果ての格闘技イベントの主催者とか、アニヲタの成れの果てのアニメ監督とか、ラノベ・オタクの成れの果てのラノベの作家や編集者とか、ヤクザ映画マニアの成れの果てのヤクザの組長とか……その手の他人事なら最高に面白い見世物だけど、関わった奴にとってはたまったモノじゃない種類の狂人だろ、お前」

「うるさいですッ‼」

「その変なしゃべり方も、日常生活でも役から抜けられてない結果か、ひょっとして?」

「だから、うるさいですッ‼」

「大体、何で、あの時、あそこに居た?」

「秘密ですッ‼ 知りたければ、あたしと勝負……」

「あそこでいいか?」

 そう言って、眞木さんのお姉さんは、住宅地内の月極駐車場らしい場所を指差した。

「えっ? えっ? えっ? えええ……え……っと……」

「師匠の仇討(かたきう)ちか……安い時代劇みたいな展開だが……まぁ、殊勝な心掛けだ……。敬意を評して、全力でやらせてもらう」

「あ……あ……あ……」

「すまん、近くにコンビニか自販機が有ったら……飲み物買って来て。こいつと私の分」

 そう言って、眞木さんのお姉さんは……。

「はい……」

「じゃあ、戻って来たら、開始だ。それまで準備体操でも何でも、好きな事やってろ」

 眞木さんのお姉さんは……あたしを指差した……けど……。

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