表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第四章:DEAD STROKE
30/83

(5)

「この大男は、ここの役員だ……」

 車が到着した場所は……ここ数日泊っている児童養護施設。

「本業は近くに有る寺の坊主だ。この時期には、毎年、千葉の房総……関東だが十年前の富士の噴火を免れた地域に行ってる筈だが……」

「ウチの職員が、成行きで人助けをしたら、とんでもない連中が絡んでるらしくて、慌てて飛び帰ってきたんですよ」

「飛び帰ったもクソも、まだ、向こうとの飛行機の便なんて無いだろ」

「神戸までフェリーで行って、そこから先は飛行機です」

「何で、毎年、関東に行ってんですか?」

 あたしは、その大男さんに、そう訊いた。

「本業が寺の坊主なのと関係が有りましてね。宗派の仮本山の用事ですよ」

「仮の本山……ですか?」

「本当の本山は……山梨でした」

 なるほど……十年前の富士の噴火で火山灰の下になった可能性が高い訳か……。

 その時、玄関の近くを掃除してる……作務衣姿の妙に小柄な……。

「おい、(らん)、いつ姉妹(きょうだい)喧嘩の仲直りをやる気だ?」

「ごめん、伯父さん、今日も泊めて」

 あああ……。

 ま……また……会えた……。

 眞木さんのお姉さん……。

「こ……こ……こ……この前は……ど……どうも……」

「ん? 良く会うな……」

 ぽん……。

 その時、あたしの肩に誰かが手を置く。

「あ……」

「何か手伝える事有る?」

 向こうのチームの「知性派。多分、イメージカラーは青」の子。

「えっ?」

「ちょっとだけ勇気が出るようにするとか……」

「い……いや……大丈夫です……はい……」

 それ、あたしに精神操作系の魔法をかけるって事だよね。

 ありがたいのか迷惑なのか怖がるべきか、よく、わかんないよ。

「やめて。この前みたいな大騒ぎになるのは勘弁して」

 当然ながら、相手チームのリーダーがそう言った。

「瀾……すまんが、この人数が入れて空いてる会議室は有ったか?」

「えっと……一番広いとこが、丸1日、予定が入ってなかった筈」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ