(5)
「ねえ……そっちは、どうすんの?」
相手チームの「主人公でイメージカラーはピンクか赤」の子が、そう言ってきた。
「勝負は下りたい。でも……」
「『でも』?」
「背後にヤクザが居るみたいだし……」
「な……」
相手チームは唖然半分、何言ってるか判んないが半分。
そりゃ、そうだ。
あたし達も最近まで知らなかったんだし……。
「あたし達の運営会社の親会社は……この前潰れた暴力団の安徳グループだった。ウチのマネージャーさんが全部吐いた」
「じょ……冗談でしょう?」
「あんた達のとこの運営の親会社は北九州の青龍敬神会で、残りの1チームの運営の親会社は熊本の龍虎興業だ。こいつらのマネージャーは勝った方に再就職するつもりで、こいつらを『売った』そうだ。それも全部吐いた」
陽さんが……そう付け加える。
「脅して吐かせたんで……裏を取る必要が有るけど……少なくとも、本人は、そう言ってた」
「じゃあ……警察に……」
「ああ、それだけど……」
「いや、それが良いと思うが……証拠が無いと警察は動いてくれないぞ」
何か言いかけた陽さんを制して、千明さんがそう言った。
「じゃあ……まずは証拠固めか……」
「けど……精神操作系の魔法で手に入れた証拠なんて、警察は証拠と見做してくれね〜ぞ」
陽さんは、そう言いながら相手チームの方を向く。
「おい、お前ら……『マトモな魔法使い』が『精神操作』系の『魔法』にかかりにくいのが本当か……本当に試すんじゃねえ」
「な……何の……こ……」
「とぼけんな」
……えっ?




