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魔導兇犬録:哀 believe  作者: HasumiChouji
第二章:この世に神がいるのなら
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(3)

「ちょっと待て、何で3チーム全部、名前が韻を踏んでるんだ?」

 昨日、あたし達を助けてくれたお姉さんは、カラオケ屋まで車で迎えに来てくれた……。

 ……までは良いんだけど、さっき起きた珍事件を話すと瑠華(ルカ)ちゃんと同じような点を気にし出した。

「え……えっと……」

「気になって調べてみたんだが……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「へっ?」

「いや……服装の和風・洋風・中華風みたいな違いは有るけど……メンバーの区別は主に色でやってて、赤かピンクがリーダー格っぽくて、青が知性派かサブリーダーで……まるで二〇世紀のTV番組の戦隊ヒーローだ」

 えっと……たしか二〇世紀には、そんなTV番組が有ったらしく、今でも「ネット・ミーム」って言うんだっけ? 何となくのイメージとして生き残っている。

 富士山の噴火による首都圏壊滅前の「子供向けTV時代劇」が放送されてた時間帯にやってたらしい。

 けど、今世紀に入って、本当に「異能力」を持って顔を隠したヒーローや悪者が戦うような世の中に成ってからは……「生々し過ぎる」って理由で廃れていった……らしい。

「あ……あの……どう云う事ですか?」

「君達『プリティ・トリニティ』、残りの2つの『フラワレット・カルテット』『スペクトラム・ペンタグラム』……全部、ラップみたいに韻を踏んでて、数字に関する単語が入ってる。メンバーが色分けされてて、この色はこんなキャラってのはネット・ミームや昔の特撮ヒーローものの影響っぽいけど……チーム名の傾向は何か変だ」

 丁度、お姉さんがそこまで言った辺りで、車が宝満川の上の橋を渡り……。

 車の中に韓流アイドルのラップ曲が流れる。

「すまん、運転中だ。後にしろ」

 どうやら、お姉さんの携帯電話(ブンコPhone)の着信音らしい。

『判った。ただ、明日からは、その「魔法少女」さん達の送り迎えは必ず複数人。マネージャーとやらとの打ち合わせにも誰かが立ち合ってくれ』

 ん?

 若い女の人の声。

 いや……下手したら二十(はたち)前かも……。

 それに……。

 何かエフェクトがかかってるのに、口調には聞き覚えが有る。

「どうした?」

『今日、その「魔法少女」さん達の「打ち合わせ」とやらの場に現われたチンピラの足取りが消えた。今、捜索中だ』

「おい……何が起きてる?」

『調査中だ。判ったら報せる』

「あ……あの……マジで何が起きてんですか?」

「ひょっとして……さっきのチーム名の話と関係有りですか?」

 そう質問したのは瑠華(ルカ)ちゃん。

「ああ……知ってたら教えて欲しいんだが……君達のチームのコンセプトを考えたのは誰だ?」

「へ……?」

「え……えっと……」

「あっ……考えた事も無かった」

 たしかに、お姉さんの言う通り、日本各地の「御当地魔法少女」は「御当地」と言いつつ、似たようなモノばかりだ。

 あたし達は……それが当り前だから、その「当り前」がどうやって出来たかなんて考えた事も無かった。

「どっかに有るんじゃないのか……?『御当地魔法少女』のコンセプトを考えて各地域の事務所だか運営だけに売ってる業者みたいなのが……そして……今日現われたのも……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()? 君達は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 そ……そう言えば……。

 あたし達が今までやってきた「台本」は……誰が作ってたんだ?

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