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日記  作者: 畑々 端子
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国際空港より 2022年7月16日(土)

曇り後雨


今日は5時起き。


結局、里帰りをする同僚を関西国際空港まで連れていくことにした。


事前に伝えた、始発の駅から時間通りの電車に乗れば、乗り換えがスムースにできて問題はない。


けれど、遅刻して別の電車になると、乗り換え回数が増える。


乗り換えできなければ和歌山まで行ってしまう。


そんなの遅刻なんてしないだろう。


そう思うのは日本人だから。


平気で遅刻をするのだ。


10分15分ではなくて、3分とか4分とか。微妙な遅刻。


本国ではそれでも電車に間に合うのかもしれないが、日本の電車程時間に正確な交通機関はない。


もちろん、3分の遅刻でも乗り遅れる。


今日も案の定2分遅刻して教えた電車に乗れなかった。


心配は当たった。


実際にやっぱり、途中での乗り換えのアナウンスが聞き取れなかったみたいだし、連れて行ってよかった。


フライト自体は11時45分だから、電車に数本乗り遅れたって問題はない。出発は5時49分発の電車だから。


関西国際空港到着予定時間は7時33分。


一本遅れたから、実際に空港に到着したのは7時48分くらい。


カウンターに行くと、チェットチェックの開始時間は9時15分から。


十分すぎる時間がある。


朝ごはん食べようと言う話になるも、早すぎてお土産店がいくつかしかお店が開いてなくて、コンビニでサンドイッチを買って食べた。


後は空港の中をうろうろして時間つぶしをして、9時7分くらいにチェットチェックに行くと、長蛇の列に。


しまったと思った。そういえば私も欧州に研修に行った時、かなり前からチェットカウンターで並んで待ってたのを今思い出したからだ。


もう4年も前のことですっかり忘れてた。


ここから、荷物を預けるのとチェットチェックに1時間かかって、出国審査入口に行けたのは10時20分。


この時点で、出発時間から5時間近く経っていたわけだけど、ものすごく早く感じた。


出国審査入口まで見送ってから私は帰った。


帰りの電車の中で爆睡してしまった。本当にほとんど記憶がない。


家に帰ってからも、妙に眠くて体調悪くて結局夕方まで寝てたし。


一日使ってしまった。


正直、往復3000円近い運賃を出して、連れて行ったところで私には何の得もない。


会社はわりと外国人労働者を大切にしてるから、上司に空港で写真を撮って送れば、私の評価を取り戻すのに少しは貢献してくれるかもしれない。


けれど、私はそれをしなかった。


と言うか、最初はするつもりだった(下心は別にして気にしている人もいたから)。


けれど、空港でチケットのチェック待ちの時に熟慮してやめた。


今回の付き添いは公式ではない。あくまでも私、個人の裁量でおこなったものだ。


公式公認の依頼であれば、問題はないけど、そうでない以上時事問題がある。


そうコロナだ。


今日本でも第7波でコロナ感染者が増えている。


そのタイミングで外国人が多い国際線ロビーに行ったと公になれば。


多くの人は「親切で」とおもうと思うが、管理者である上役はそう思わず「なんでそんな感染リスクを冒したのか」と考えると思う。


それはとても厄介だ。


万が一私が感染したとなれば、火に油だろうし。


考えすぎかもしれないけれど、そうならないとも言い切れないから、オフレコにした。


だから、私の今日の行為は誰からも評価されない。


仕入れ言うなら、連れて行った外国人同僚から感謝されるくらいだ。


実際に感謝してくれたけどね。



学生の時とかは、損得とか合理性とか考えないで、感情で動いてることの方が多かった。喜ぶだろうとか、困ってるだろう。とか。


いつからだろうか、行動に対して自分が納得のいく理由を求めるようになったのは。


そんな自分がどこか嫌いで、損得勘定なしで親切でいいじゃない。と思いつつ、同僚が今回帰国することで、日本に帰ってくるまでの約12日間私が同僚の分の仕事もやらないといけないし、私にとっては何の利益もないばかりか貧乏くじばかりひくことになるのに。


わからない。


感情は時として合理的な思考をも凌駕して人を行動に導くのかもしれない。



とはいえ、国際線の利用が初めてだった同僚が言葉もわからに異国で一人だったら確実にフライトギリギリになってだろうなと思う。


ま、良かったかな。


夕方から、少し体調が戻ったから、試作の色違いを作る。


明日友達に、試着してもらうから、なんとか完成までやらないと・・・・



間に合うかな。




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