好きになれないタイプのハーレムものについて語る
これ、書き終わった後で気づいたのですが逆ハーにも同じことが言えますね。
好き勝手書いてます。不快な思いをされましたらすみません。
最近ハーレムものについてのエッセイがいくつか見られるので私も書きます。それだけの内容しかありません。
私は基本雑食です。BLもGLも胸糞もエタりも何のその。好みだからという理由1つでどこまでも読み進める人間です。そんな私が唯一「ちぃっ!! っだあ! こんちくしょう!!」とクソデカ舌打ちをしながら読み進める作品があります。それがハーレムものです。
はい、読み進めます。面白いハーレムものは読み進めます。自分雑食なんで。まあ、何だかんだで他の面白い要素があると多少の引っかかりは無視できるので。純粋に面白いハーレムものもありますしね。(お察しの通り、現在私は日和ってます。初エッセイなので怖くて涙がちょちょ切れそうです)
今回は読むのをやめるほど好きになれないタイプのハーレムものについてのみ大きく3つのポイントに分け、許容できるものから説明します。
1.主人公と出会うキャラクターが美少女ばかり。
2.イベント1つで主人公に惚れるお手軽ヒロイン。
3.鈍感主人公。
1.主人公と出会うキャラクターが美少女ばかり。
そんなこと起こるわけがありません。私はある程度ひねくれているので現実味がないと思ってしまいます。
まあ、そうは言われてもハーレムってそもそもがフィクションですよね。私にだってそんくらいは分かります。楽しい夢や理想を詰め込んだファンタジーだと思えばこうなるのは仕方がないという声もあるでしょう。だって魅力的な美少女に抗うすべなんてほとんどの人が持ち合わせていないんですもの。
だとしても、偶然2人の美少女に出会うならまだいいとしてずーっと美少女ばかり出てくるとさすがに違和感を覚えてしまいます。「こんなことあるわけねえだろうが!! ファンタジーかよ! フィクションかよ!」と叫びたくなります。いや、実際そうなんですけどね。
私としてはどうしても美少女以外の魅力的なキャラクターも見せてほしいと思ってしまいます。特にその美少女たちが全員区別がつき、名前もセットで覚えられるほど素敵な場合は特にそう思います。「あなたがかんがえたさいきょうのろうじん」が見たいんだよ!!!
性癖を堂々とさらけ出してしまいすみません。お見苦しいものをお見せしてしまいました。
とにかく、まあ…これは……ストーリーが良ければ目をつぶります。美少女を沢山登場させるのは戦略の1つでもあるということは理解でき………なくもないですし! 仕方ない仕方ない。
2.イベント1つで主人公に惚れるお手軽ヒロイン。
ヒロインが主人公に惚れるの早くない? ……ですか?
すみません、疑念が積み重なっていたためタメ口を使いかけてしまいました。非常に申し訳ないです。
まあ、危機から救ってくれた人のことを尊敬したり好きになるのはそこまで目くじらを立てるほど不自然ではないかもしれないので何とも言えないのですが(なぜなら、私自身が生命などの危機に瀕したことがなく、見ず知らずの他人に救ってもらったことがあるわけでもないから)、やっぱり納得することができません。
そもそも、短期間のやり取りで「主人公ってとても優しいのね! 神対応過ぎる! 大好き!」と燃え上がるものばかりが恋愛でしょうか。
長い時間をかけて少しずつ相手を好ましく思っていくこと、尊敬と恋心の板挟みに思い悩むが相手を愛しく思う気持ちをとめることができないでいることも恋愛の1つではないかと考えます。それにしてもこの例、2つ目が具体的すぎて少し気持ち悪いですね。
ヒロインの心情が丁寧に描写されており、主人公の神対応がどれほど彼女の心に響いたかが分かるのであれば、何も言いません。しかし、そのような描写がしっかりとされているハーレム作品が少ないもの1つの事実ではないでしょうか。
もし、なろう作品でこの条件を満たした素敵なハーレム作品をご存じの方はぜひ教えていただけるとありがたいです。飛んでいきます。
3.鈍感主人公。
罪。
すみません、本能的な嫌悪が先走ってしまいました。どうか忘れてください。
しかし、私は嫌いです。少なくとも好きではないです。
まあ、これも程度によりますよ? ストーリーがギャグテイストならお目こぼしもできますし、軽めの勘違いなら頑張って飲み込みますし…。
しかし、この鈍感主人公、やっぱり私は好きになれないんです。
まず、鈍感度がひどいと主人公は話の文脈を完全に無視して見当違いな結論に至ります。主人公の自己肯定感が極端に低いなどの理由があるのなら何とか許容できるのですが、そういった理由が無い場合私は心配になるのです。主人公のことが。
話の文脈を捉えることが全くできていない、これは相手との会話を成立させることができないということでもあります。コミュニケーションは生活する上で切り離すことができないので、主人公が日常生活に支障をきたさないかが心配です(主人公が最果ての地で隠居してる等であればコミュニケーションする必要はないものとします)。
相手の言いたいことを理解できないって仕事をする上でも致命的だと私は思うのですが皆さんはどうでしょうか。
また、鈍感な主人公の言動がヒロインを喜ばせていることも不自然だと思われます。相手の恋心も分からないほど鈍感で相手の気持ちを察することができないのに、どうしてヒロインを喜ばせることができるのでしょうか?
もちろん、何も知らない相手のふとした発言によって肩の荷が下りたり、救われたりすることは起こりうるでしょう。しかし、そればかりでは空しくありませんか? たしかにヒロインは喜ぶでしょう、しかし、そこに主人公の「想い」は乗せられていないのです。
だって鈍感主人公が無意識でやっていることだから。自覚がなくて意思を伴わない行動は空っぽのプレゼントボックスに似ているような気がします。
自分を愛しているわけじゃなくても行動が思わせぶりだから、とても優しいから別にこのままで構わない。そんな心構えのヒロインを見ると心がキュッとします。1人2人ならまだしも全ヒロインこうだと「もうやめてーー!!」と叫びたくなります。
ヒロインさん、今幸せですか? 何か怪しげな呼びかけをしてしまいましたが、無意識の行動に絆されるヒロインさんの今後が心配です。何だか自分心配ばかりしているな。
こうして読み返すと、いかに自分がひねくれているかがよく分かりますね。「そんなこと気にしねえんだよ! 文句があるなら読むな!」という声すら聞こえてきそうです。
こんな持論120%の文章をここまで読んでくださった読者の方には感謝が尽きません。どこまで共感していただけたでしょうか?
今後ハーレム作品を書く人がこれを読んだときに「たしかに、こうならないように気を付けよう」と思ってくだされば幸いです。
では、さようなら。