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28.知らなかったこと

今回は短めです。

張り詰めたような空気の中、お父様が口を開いた。



「アリシナ、そしてアリシナと親しくしている人達に話したいことがあるんだ。もし他の人に聞かれたくなかったら、今言いなさい。」



...お父様、それはできないのでは?

いつもお父様は私に選択肢をくれませんね、それとも私がお父様のように強いと思っているのですか?



いつもそうだ。

お父様は私に選択肢を与えているように見えて、私自身がさも選んでいるかのようにする。



それが行き過ぎた行動なことをきっと気づいいているのでしょう?



私はただ与えられた選択肢にそって行動するだけ、私に自由はない。



もしなんでも叶うのならば私は自由になりたい。

私は視線を足元に落としてしまった。



すると、1人の声が聞こえた。

「ヴェルディーン公爵、貴方はアリシナのことを大切に思っているのですよね?」



声の方に顔を向けるとアズミがそこに座っていた。



アズミの問にお父様は少し困った顔をして言った。

「...ああ、もちろん大切だよ。大事な一人娘だからね。...私はまた間違えてしまったんだね。」



間違えた?一体何を?



私の疑問に答えるようにお父様は再び話し出す。

「すまない、アリシナ。私はどうも、いつも君が成長したことを知っていたつもりだった。それでも、いつまでも君を私の手の内に入れたくなるほど、私はアリシナのことが大切なんだ。」



私はこの時理解した。

ずっとお父様が私に選択肢を与えなかったのは私を大切だと思ったからこその行動だったのだ。



お母様は微笑みながら言う。

「まったく、貴方はいつも不器用なのよね。」

まるで自分の子供を見るかのような温かい眼差しをお父様に向ける。



「私はなぜにもこんなに不器用なんだろうな。」

お父様は昔を見るような目で外を見ながらそう言った。



そうですね、思い返してみれば昔からお父様はいつも過保護で、守り方が不器用でしたね。



この国の宰相としてあるお父様はそれはもう、とても立派です。

ですが、お父様の場合はそこが欠点だったのですね。

国の仕事は計算でできるものかもしれない、でも人の感情は数値で測れるものではない、いや、絶対的に測れないのだ。



一つの選択がその人の人生を左右することになる。

そのことをよく理解しているお父様だからこそ私に間違った選択をしてほしくなかったのでしょう。



私は真剣にお父様の目を見ながら言う。

「話を続けてもらえますか?」



「...わかった。」

お父様は話し始めた。












これは私の生きていない時の話。



お父様が今の私より若い11歳の時、お父様はアルテリア王国の学園にフルク様と留学に行くことになった。

その学園の名はセントリファル学園、魔法学に長けている学園だと聞いたことがある。



そこに留学に行ったお父様はいろんな人に会った。

その中にお母様がいたらしい。



お母様は実は元アルテリア王国の第二王女でリーリア・アルテリアだったのだ。






イグニア王国の過去の王家の人物は全員覚えましたが、他の国は覚えてなかったです...今度覚えておきましょう。



お母様の兄だと言う現アルテリア王国の国王、セシルバート様がこうつぶやいた。

「まったく、うちの2人の妹はどちらとも私の遠くを選んだからな。もし、妹たちを不幸せにしたら絞め殺してやる。」



...最後のほうに怖いワードが聞こえた気がしますが、聞かないことにします。






お父様は留学中にお母様に一目ぼれしてすぐ求婚したのだとか。

セシルバート様は猛反対したが、お母様はその求婚を受け入れたためすぐに婚約が決まったらしい。



数年前に魔王に嫁いだマリア様も婚約してしまったのでかなりセシルバート様は不機嫌だったらしい。





いや、不機嫌だったって...一国の元王太子は何をしているんでしょうか...?





そして、学園を卒業したと同時に結婚式を挙げてお母様はヴェルディーン家に嫁いだらしい。

妹のことがとても心配だったどこぞの現国王がこの国に間諜を送り込んでいたらしい。

その間諜がルナの父親、フレディック・スワロントー二様だったのだとか。





いや、なんで元スワロントーニ公爵家、次男を間諜として送りましたね...そんなにもしんぱいだったんですか...。





たまたま間諜として来ていたフレディック様はルナの母、スィンディー・ガラトス伯爵令嬢に出会って結婚したらしい。

そして、数年前からイグニア王国内で不穏な動きがあったため、いったんアルテリア王国に帰ってどうやって助けようか作戦を練っていたらしい。



ルナを危険にさらしたくなかったのでルナにはそのことを黙ってガラトス男爵に頼んで二人で帰ったのだとか。


お父様はここまで話すと「今まで黙っていてすまなかった。」と私に頭を下げた。


「いえ、お父様もいろいろあったのですから仕方ないと思います。」

と私は答えた。




...それで、なぜここにアルテリア王国の王族が勢ぞろいしているんでしょうか?

次回の投稿は明日の20時です。

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