1.お茶会の始まり
始めて投稿させていただきます。今回は短めの恋愛系の小説を投稿していく予定です。
ー君が倒れたと聞いて私は気づいた、君の大切さを。
時はさかのぼりヴェルディーン公爵家の一人娘アリシナ・ヴェルディーンの話になる。
ー聖歴4526年
私はイグニア王国の筆頭公爵家のヴェルディーン公爵家の娘として生まれた。
それから5年の月日がたった。
ー聖歴4531年
今日は王城でお茶会が開かれることになっている。
なんでも、王太子の婚約者を決めるんだそうだ。
王都にいる貴族はもちろん地方の貴族も招かれるお茶会はかなり壮大に執り行われるらしい。
私も招かれた中の一人だった。
私は馬車に揺られながら王城へと向かった。
王城への道は大通りをそのまま進むと着くようになっている。
私の家は基本一年中王都で過ごすため王都に屋敷がある。
そのため地方の貴族よりはゆったりと王城に向かっている。
地方に住む貴族は数日前から馬車を走らせて休憩をはさみながら王都のほうにやってくる。
王都にもともと住んでいる貴族はお茶会が開かれる当日に王城へと向かうため地方貴族よりはゆったりと行くことができるのだ。
私は馬車の外を覗いた。
王都は今日も人が多く平和な日々を送っていた。
広場には多くの市場が並び、親子が仲良く買い物をしている姿も見れた。
私は視線を前に座っている人にずらした。
私の前には私のお母様のリーリア・ヴェルディーンが座っている。
綺麗なブロンドの髪を腰あたりまで伸ばし、目は妖精のような紫色をしている。
母の産まれは隣国の侯爵令嬢で昔は美姫として名をはせていたらしい。
今は夫人会の中心人物でよくお茶会を開いて多くの貴夫人を家に招いている。
貴族には珍しい恋愛結婚だったらしく結婚当時は周りの貴族を騒がせたんだとか。
私のお父様はガルロ・ヴェルディーン。
髪は銀髪で目の色はサファイアのような透明感のある瞳をしている。
いかつそうな名前に対して容姿は女性より美しい貌をしていて、結婚前まで言い寄ってくる令嬢が後を絶たなかったそうだ。
私アリシナ・ヴェルディーンは髪が銀髪、目が紫色で、親の遺伝子を半分ずつもらったような容姿をしている。
私のお母様が口を開いた。
「アリシナ、私もお父様もあなたのしたいようにしてほしいって思ってるからね。」
たぶんお母様は今回のお茶会の王太子の婚約者選びに参加しなくてもいいって言いたいのだろう。
私は少し安心した。
私の家はともかくとして、他の参加者のほとんどは王太子の婚約者を狙って来ている人達だ。
そんな争いに私は加わりたくはなかったので安心したのだ。
しばらくして、王城に到着した。
王城の第一門を抜けるとさらに上のほうへと向かう道が現れる。
第一門から第二門への道はそこまで遠くないのですぐに第二門をくぐり抜ける。
第二門を抜けると馬車を大量においておける開けた場所に馬車が次々と停車しているのが見えた。
私とお母様は馬車から降りると招待されている園庭のほうへと向かう。
園庭の中は先に来た貴族たちで混んでいた。
私たちは指定席にとりあえず座ることにした。
時間になると王宮内から王妃様と王太子が順に入場してきた。
その場にいた皆が一斉に礼をとる。
「頭をお上げください。」
頭を上げるとピンクブロンドの髪に藍色の目を持つ王妃様と、少しピンクがかったブロンドの髪に透き通ったスカイブルーの瞳を持つ王太子が立っていた。
「此度は、私の開くお茶会にご参加いただきありがとうございます。どうぞ、お楽しみください。」
次の更新は明日の20時です。本編を投稿するまであと8日。




