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ぼくが死ぬまでに  作者: わたぼうし
6/20

自分探しの旅

読んで頂きありがとうございます。

コメントいただけたら超嬉しいです。

わたし、褒めて伸びるタイプなんです(笑)

ぼくは自分探しの旅をすることになった。

死んでから自分探しの旅って変な感じだが、必要なのでしかたない。

そういや昔、誰かが言っていた。

『自分探しの旅をして、自分を見つけた人はいない』

うーむ、嫌な予感しかしない…


「ルイ、とりあえず家に帰ろうと思う」

何から手をつければいいのかわからないので、とりあえず自宅のワンルームマンションに帰えれば、何か手掛かりが見つかるかもしれないと考えたのだ。


ルイは、

「あぁ…。うん、まぁ、いいんじゃない?」


ルイの微妙な反応を不思議に思いながらも、自宅に帰ることにした。


ワンルームマンション『いろは』

マンションは5階建で、外壁は白を基調とした綺麗なマンションだ。

このマンションの302号室がぼくの部屋だ。


玄関は鍵が掛かっていたが、すでに死んで霊体となっているぼくには関係なかった。

玄関の扉をすり抜けて部屋に入る。

少しの廊下を過ぎると、いつも生活している部屋だ。


「あれ?」

ぼくは部屋の入り口で立ち止まる。

何もないのだ。部屋にあったベッドも、テレビも小さなテーブルも何もない。


部屋の入り口で立ち尽くすぼくの腰あたりをツンツンとつついて、ルイは静かに言った。

「お兄さんが死んで3ヵ月経ったんだよ。もう、この部屋はただの空き部屋だよ」


ぼくが死んで3ヵ月。時間の流れを実感した瞬間だった。

とりあえず意味もなく部屋の中を歩く。

ぼくが壊した洗面所の鏡は、新しい鏡に取り替えられていた。

この壁際にベッドを置いて、部屋の中央に小さなテーブルがあった。

テーブルでは食事や持ち帰った仕事をしたり、たまに誰かと酒を飲んだりしていた。

そんな思い出が、この部屋にはあったのだが…

今はもう、何もない…

ふと、テーブルに大切な何かを置いていたような気がしたが、思い出せなかった。


ルイはぼくの服をつまみ

「大丈夫?もう、行こうか?」

と、優しく促してくれた。


部屋を出て、ルイがぼくをずっと呼んでくれていた場所に戻る。


「さぁ!お兄さん元気だして!まずはどこ行く?未練と言えば、だいたいは遣り残したことや、気になる事だけど。何かある?」

ルイは気分を変えようとパンっと手を叩き、明るい声でぼくに聞いてきた。


「遣り残したことかぁ」

ぼくは少し考えて思い出した。

「そうだ。ぼくは4月から新しいプロジェクトのリーダーになるんだった」

ぼくの仕事はゲームクリエイター。新しいゲームをデザインし、みんなが夢中になるゲームを作ることが夢だ。

今回のプロジェクトはそんなぼくの夢を叶える一歩となるはずだった。

ぼくは今まで温めてきたアイデアを上司にアピールし、プロジェクトリーダーに抜擢されたのだ。

プロジェクトでは信頼のおける仲間たちを集め準備をしていた。その矢先の事故だったのだ。


「ルイ、もしかしたら分かったかもしれない。」

ぼくは確信にも似た気持ちでルイに話した。


「え!そうなの!?」

ルイも大きな目をキラキラさせて、ぼくを見ている。

顔色が良ければ活発な明るい女の子に見えるのだが、顔色が青白いので少し違和感があった。


「うん。会社に行こう。そこにぼくの未練が残っているはず。」


カタヤマ サトルの自分探しの旅先は会社だった…

自分探しの旅ってしたことありますか?

わたしはありません。

もし、するとしても旅先が会社ってイヤですねぇ(笑)


これからもがんばって書いてみます。

よろしくお願いします。

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