用語集
華表諸島
氷魚見地方の海に点在する九つの島の総称。
その島一つ一つに守り神がいる。
守り神
華表諸島の一つの島に必ずいる、島の守り神。
その姿は動物と人間が奇妙に混ざっている。
島によってその役割に対しての方針が違う。
護役
守り神の独断でその仕事を任される人間。
妖怪などが見えるようになる目を守り神から授かり、島の守り神の世話や、人間と妖怪の境界を守る役職を持つ。
守り神と同じく、島によって護役の細かい仕事は異なる。
魍魎
魑魅魍魎の略。
作中ではいつの間にか生まれる精霊の類としており、自我はない。
姿は黒い靄だったり塊だったりと、黒い以外決まった見た目はない。
やがて自我が芽生え、姿を得て妖怪となり、中には神にまでなる者もいる。
妖怪
魍魎が成長し、姿を得ると妖怪となる。
その姿は人間の世界で死んだ動物が多いが、稀に人間の姿をした者もいる。
自由が行動の基礎にあり、人間に危害を加える者もいれば友好的な目を向ける者もいる。
守護霊降ろし
華表諸島の儀式。
異界から守護霊を降ろして、生まれたばかりの子を護ってもらうという、現在では廃れた儀式のこと。
廃れてはいるのだが、守護霊憑きは現在でも存在する。
守護霊憑き
その名の通り、守護霊を降ろしている者を指す。
一般人が守護霊を見ることはできず、交流することは不可能。
守護霊
華表諸島では、神になるという本能を持つ妖怪が修行の一環としてなるもの。
神通力を持ち、対象を禍から護る役割を持つ。
その姿は二足歩行する、人間以外の動物が多い。
字名
護ってもらう子供の親が呼び出した守護霊に付ける名のこと。
その名を受け取ることで正式に守護霊の任を受けたことになる。
括名
守護霊が元から持っていた名に、字名を足したもの。
正式な場で名乗る時はこの括名を使う。
括名は字名+名前でも名前+字名でもよい。
都市伝説
主に都市部の噂によって生まれる怪奇現象のこと。
発達したネットワークは噂を簡単に通し、拡散される。結果、噂が独り歩きして存在するようになり、噂通りの行動、思考を繰り返すようになる。
一年
一年は十六ヶ月、一月四十日。
呼び方は春の一月、春の二月など。「の」は省略可。
本編は「光輝」という年号を使用している。