一線
掲載日:2017/08/30
この一線の向こうにどうすれば行けるの?
きっと紙テープのように薄っぺらで簡単に千切れる一線。
だけど、越えられない。
突破できない。
難しい一線だ。
君はなんだか思案中。
私から来ること待ってるよね?
でも、そういうわけにはいかないよ。
君の口から紡がれる未完成な会話は、きっと私しか解読できない。
それが君を甘く締めつけてると思うけど。
だめだから。
私、君の綺麗な目を裏切れない。
私の導く方向は汚れてる。
だから君は汚染される。
これ以上は危険。
一線がチラチラ見え隠れして、そんなこと思い出す眠る前。
越えればよかった、と口惜しくなり眠れなくなる毎日。
でもだめ、だめだから。
紙テープだろうが、ただの白線だろうが、越えられない。
有刺鉄線、奈落の谷底、炎の壁。
そういうものにする。
君を守るよ。
私から。
一線の向こうへ行くには君の目を見つめて、その手に触れればいいよね。
そうだよね。
分かってるよ。
大好き。




