嵐の前の
今日は、気狂い作家です。
最近夜にしか更新できてません。
それではどうぞ。
「ほーう。HWDSの奴ら、流石に本部は徹底した情報管理がしてあるみたいだな。中の様子がまるでわからねーし、何があるかもわからん。これじゃ、ただ殴り込んでも成果は薄いかもな。」
HWDSの本部に突入することは決まった。せめて敵の数ぐらいは知っておこうと思ったものの、HWDSの本部には徹底した情報管理が施され中の様子がまるでわからない。
「なぁボス。HWDSの本部、何があると思う?」
「俺が思うに、例の『新型ミサイル』はもう完成してるだろうな。共同開発のことが書いてあった書類は大分古かったし、宇宙開発センターにはミサイルもその前のエンジンも設計図が無かった。もう不要になって廃棄した証拠だ。」
条がずっと動かないと思いきや、エヴンの推測が途中からよく分からなくなったのか寝ていた。時計をよく見たらもう午前2時だった。何時もは寝てる時間である。エヴンもなんとなく寝ようと思い、横になってから僅か2秒で寝た。正直、人間技じゃない。
しかし、エヴン達が寝ている間も自宅に武装集団を送り込んだ輩は、悪魔のような策略を練っている事を、彼らは知らない。
「やはりそこか、俺たちの物を横取りとはな。地獄に落ちると思えよ。チンカス野郎。」
「大将‼︎その"チンカス野郎"は俺たちが殺していいんだろ⁈俺たちを馬鹿にした奴をギタギタにしようぜ!」
「我々としても、取引不成立はなんとしても避けたいが、例の盗人が誰の命令で動いたかがはっきりしない内は監視ぐらいでいいだろう。もしも、例の盗人のバックに国会議員クラスの大物がいたら我々だけでは手におえんぞ」
「もしそうなれば、手に負えないのは確かだ。だが、我々はもはや何があろうと後戻りできんのだ!これ程の大事を成し遂げようとしているのだからな‼︎」
「オード・ザンドール基地に爆撃機を飛ばすよう伝えろ、いくら宇宙開発センターの私兵部隊をなぎ倒したといえど、爆撃には勝てまい。」
〜オード・ザンドール基地〜
「出動要請を受諾、4Bー8爆撃機の編隊を至急向かわせます。ウルフ中隊は至急飛行準備をせよ。」
DEMONの管理下にある私兵部隊の航空基地は慌ただしく飛行準備に追われていた。私兵部隊といえど、もはや戦争に加担できる兵力を抱えているこの基地はちょくちょくDEMONのトップ辺りから出動要請が入る。
「ウルフ1、スタンバイ。」
「ウルフ2、スタンバイ。」
「ウルフ3からウルフ7、スタンバイ。」
「ウルフ8、スタンバイ。」
中隊の準備が完了し、爆撃機の編隊がアイゼンブルクの空に飛び出して行った。
いかがでしょうか?
エヴンと条以外の誰かが喋るのは、わりと少なかったりします。
それではまたいつか。