対亜人類種戦
今日は、気狂い作家です。
なんかだんだん此処に書く事もなくなって来ました。もっとも、本編はまだネタが余りまくりですがね。
それではどうぞ。
「そういえばお前、自分はクレイシティでも五本の指に入るとか言ってたな。訂正しろ。お前は自分が思ってるほど強くはない。」
「何を言ってやがる。とうとう負け惜しみしか言えなくなったのか?下らない冗談もいい加減にしろ。」
「成る程、では。井の中の蛙に大海と言わず宇宙を見せてやるか。あまりに下らんがな。《雷光よ(ライトニング)》」
銃弾が弾かれ、電流は無効。おまけに魔眼は眼の負担を考えると後10分は時間が欲しい。相手は体を鋼に変え、高い攻撃力と防御力を有する。ことごとく条にとってはあまりよろしくない。
「ほーう。貴様、血迷ったのか?だがな、頭がおかしくなったふりをすれば見逃してもらえると思うな‼︎」
「それはこっちの台詞だ。お前の頭をすり潰して振り掛けにしてやるよ金属類。」
鋼に電撃はまるで意味を成さない。しかし、条には考えがあった。
(たとえ体が鋼だろうと、脳や心臓の代わりになっている部分が必ずあるはずだ。電流は効かずとも、破壊できれば奴は死ぬはずだ。)
「いい加減に死ねぇぇっ‼︎」
条を殴り殺そうとバイソンが迫って来たが、条に怯む様子はない。懐から手榴弾を取り出し、バイソンめがけて投げつけた。爆発はバイソンの下半身(下半鋼?)を吹き飛ばし、上半身(鋼)を頭を残して壊滅させるに至った。
「だが、俺の能力は体を鋼に変えるわけじゃねぇ!」
そう言うと、バイソンは手近な所にある金属類を手当たり次第に手繰り寄せ、体に取り込んだ。
「俺は周囲の金属を取り込み、自分の体の一部に出来る!元々は人間の体だったが、この能力で体を鋼に変えてきたんだ!俺は不死身だ!」
「不死身?何言ってやがる。お前はもうすぐ死ぬんだよタコ!」
そう言い放つと、条の体に電気がはしり、自身の力量を誇示するように叫んだ。
「貴様は今不死身と言ったな!だが俺はそんな妄言は信じん‼︎何故なら、今からお前は死ぬからだ‼︎」
「ふざけるなぁぁッ‼︎」
「《能力起動》
《帯電開始》
楽には死ねねーぜ、覚悟しな!」
条の体を超高電圧の電流が走り、指先から絶えず放電が起きる。
「俺の力に恐怖しろよ、タコ野郎。
《双竜雷光》‼︎
これでお前は死を味わう・・・」
「おのれ貴様‼︎我が鋼の体を電撃で突き破るとは‼︎」
「当然だ。俺の雷に鋼如きでは太刀打ち出来る筈もない。お前は亜人類種だが、人間の飼い犬になるような軟弱者は連れて行けん。せいぜい、死んだ後にアイツの大偉業を拝むんだな。」
条の足元には、黒こげになったバイソンが横たわっていた。条がちょとばかり本気を出せばこんな簡単に死んでしまう程度の実力なら、エヴンの仲間になるに値しない。彼らは亜人類種の味方だが、それ以前に人類の敵なのだ。人類全てを相手に出来ない弱者は早々と退場するべきだ。
〜一方その頃、エヴンは〜
「ジョウの奴、こんな所で能力を起動したとはな。という事は、亜人類種が警備に当たっていたか・・・仕事のためと言えど、同種を殺すのはあまり気持ちのいい事ではないな。」
条がバイソンを一方的に虐殺した事実に僅かばかり嫌悪感を覚える。彼らもあまり同種を殺害したくはないのだが、自分達の目的を達成するためには仕方ない。もっとも、条に関しては人間の体を破壊したいあまり破壊の魔眼を開眼させた殺人鬼なので、そんな気持ちは微塵もないのだろう。
「肝心のジョン・ラッドはまだ確認出来ないが、まだこの豪邸から1人も逃げ出していない事を考慮するとまだ中に居るはずだ。なら、探すべきは屋上と地下あたりだが、地下の方が現実的だろう。」
かくして、12分に及ぶ家宅捜査は功を奏し、見事にジョン・ラッドを発見した。
「アンタ、ジョン・ラッドだろう?これからお前を散々に痛めつけるんだが、その前に聞かせろ。お前、HWDSの何を知っている?」
「バケモノ如きが!人間様に尋問なんざ100年早いわぁ!警備のマヌケ供め、早くコイツを捕らえろ!」
「人の話を聞けよ。例え、亜種でもな。警備なら俺の相棒が全滅させたぜ。奴らが何かをやらかそうとしてるんなら、今のうちに全部言っておけば楽に終われ『悪い、遅くなった。お前の殺気独特過ぎて見つけやすいなエヴン。』・・・終われは出来ないな。」
その後、ジョン・ラッドはエヴン達の自宅まで連行され、条による拷問フルコースの果てにペラペラとHWDSについて知っている事を話した後に殺された。
「どうだった?」
「奴が知っている事は、HWDSが多くの反社会的組織を引き入れて何かやってるって事だけ。後は知らん。」
いかがでしょうか?
今回は条の必殺技が出ましたね。文章で説明しづらい技なので、見た目は各自で想像してください。
最近やたらと短いですね。
それではまたいつか。