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第9話:お母さん

輝美

「黒いおねーちゃんが・・・・セフィラを手に入れたよ」


開夢

「!?」


ケルビム

「発見から入手まで、早いな・・・・」

「彼女の持つ守護天使の力なのか・・・・あの大鎌自体の力なのか」

「まだ、未知な部分が多すぎる・・・・」


輝美

「怖い・・・・怖いよはるむちゃん」


ガクガクと震える輝美を俺は、そっと抱きしめた


開夢

「もう、視なくていい・・・・輝美ちゃんは、俺が絶対護ってみせる」

「だから、怖がらなくていい」


輝美

「はるむちゃん・・・・ありがとう」


能力を解除したのか、彼女の側からラツィエルの姿がスッと消えた

そして、輝美は開夢にギュッと抱きついた

ケルビム

「セフィラを持つ者は、守護天使の加護がありそれぞれ別の能力を持っている」

「戦闘型も居れば、輝美の様に戦闘に不向きな能力もある」

「前にも言ったが、開夢お前には守護天使の加護は無い」

「しかし、君は不思議な事に守護天使は視えるようだ」


輝美

「あ、でも、はるむちゃんにはケルちゃんがあげた剣があるんだよね?」


ケルビム

「あれは、元々エデンにあったモノを開夢に渡しただけ」

「もう一人の輝美の持っている大鎌も似たようなモノだとは思うけど」


開夢

「どういう事だ?」


ケルビム

「どちらも神を殺す神器だ・・・・」

「彼女がセフィラを手に入れたと言うことは、そうに違いない」

「君が持つ剣が光とするなら彼女の振るう大鎌は闇」

「君と彼女のどちらかの望みが叶う世界が待っていると言うことさ」


開夢

「どちらの願いも叶わなかったら?」


輝美

「私は、はるむちゃんの望む世界を期待してる」


ギュッと右腕に抱きつきながら答えた


ケルビム

「その時は、この世界は消滅するだろう」


開夢

「そっか・・・・どちらかの望む世界を創るなら」

「俺は、俺の望む世界を作ってやる」

「輝美とは・・・・戦いたくない・・・・でも、俺の望む世界の為に俺は戦うよ」


輝美

「大丈夫、はるむちゃんには私が付いてるよ!」

「・・・・・だから、安心して」


開夢

「え?なんて言った?」


輝美

「ううん、なんでもないよ」


ニコっと笑いながら彼女は寂しそうに微笑んだ


輝美

「おいで、ラツィエル・・・・次のセフィラを持ってる人を教えて」


ケルビム

「大丈夫か?輝美・・・・そんなに能力を使っては・・・・」


輝美

「大丈夫・・・・私にしかできない事があるもん」

「私がここに居るのは、はるむちゃんのお陰だから」

「はるむちゃんの為に私は、この能力を使うよ」


ケルビム

「・・・・そうか」


開夢

「輝美ちゃん。次の持ち主はどこに居るんだい?」


輝美

「・・・・なんで!?」


開夢

「どうしたの?輝美ちゃん?」


輝美

「どうして・・・・そんなの嫌だよ・・・・」

「はるむちゃん・・・・私のお母さんが・・・・セフィラの持ち主なの」


開夢

「輝美ちゃんのお母さんって・・・・まさか!?」


輝美

「お母さんまで、セフィラの持ち主だなんて・・・・」

「はるむちゃん・・・・どうしたらいいの?私、お母さん死ぬ所見たくないよ」


涙を流す輝美ちゃんを、俺はそっと抱きしめた


開夢

「くっそ!なんで俺の周りの人は不幸になるんだ!」


俺は、思ったことを口にしていた


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