第4話:現世
リヴァイアサンに取り込まれた私は、闇の牢獄に幽閉された
そして、闇に堕ちてく間に真実を思い出した
あの日私達を跳ねた車には人は乗って居なかった・・・・
私も開夢も重症を負っていた
もしかしたら、開夢も死んでたのかもしれない
「・・・・ごめんなさい開夢。私には、世界を変える力がなかった」
そして私の心は闇の中深くに閉じ込めらた
「茶番は終わりだ娘よ、残りのセフィラを集めるのだ」
「はい。リヴァイアサン様」
セフィロトの樹を現世に召還するには、セフィラを10個集めなければならない。
セフィラは、強い意志、夢、希望で生成される結晶である。
現世にセフィロトの樹を召喚し、新たにエデンを創造するのがリヴァイアサンの目的である。
「娘・・・・お前の輝き美しいぞ。これがセフィラ(ケセド)か」
「・・・・・」
「娘・・・・名はなんというのだ?」
「永尾輝美」
「輝美・・・・よく聞くのだ」
今より現世に戻り残り9個のセフィラを集めてくるのだ
お前の持つセフィラの守護天使はザドキエル
「慈善・慈悲・記憶の天使」と呼ばれるものだ
お前にはピッタリのシロモノだな
それと、この衣装と武器を持ってゆけ
黒いマントのような衣服と武器は大鎌を受け取った
「開夢を殺した世界を壊してくるがいい」
リヴァイアサンの口が一瞬笑ったような気がした
私達は、残りのセフィラを求めて現世へと旅だった
現世
20XX年7月21日
目を開くとそこは開夢が死んだ場所に私は立っていた
そこに開夢の遺体はなかった
この世を呪いしもう一人の私は、大鎌を強く握りしめた
「おい、君なんて格好してるんだ!それにここは・・・・」
警察官に話しかけられた刹那、もう一人の私は躊躇することなく大鎌を振りぬいた
その瞬間、警察官の首と胴体は引き裂かれ血しぶきを上げていた
「ふふ、あっはははは・・・・この世界は残酷なんだよ。とってもね!」
騒ぎに駆けつけた警察官を次々と殺してゆくのであった