えーが
自己満足感はある。けど、他人から見たらどうなることか……。
映画離れが進む中、一人の天才化学者によって、会社を休みながら、映画に引き寄せられた人々。
サイクロプスシステム、これが映画の新時代を築き上げた。
サイクロプスシステムとは映画にでてる、出演者の一員と一緒にストーリーを楽しむものだ。3Dどころか五感もシンクロ(但し、痛感を除く)本当に映画の一員なのだ。
よくある話?いやこれに限っては、記憶までシンクロする事だ。他とは違う。
最小限与えられる記憶は人により違う。
「ふあ~あ」
伸びた背筋は血流の動きを早めた。俺はシルフ、恐竜を狩猟して生活を保ってる。
罠をいくつか設置してある。
「ぐわ~」
俺さまは恐竜、プテラノドン!空をとんでシルフどもを捕まえ巣に持ち帰り、妻、子供と生きている。
「トニー起きなさい!」
「うん?あぁ朝か。」
俺はトニー人間だ。妻と二人暮らしだ。
野菜畑をもってるが、恐竜に襲われ、台無しになる事もあった。
「野菜畑を守って恐竜と共存しよう、と、思って……」
そう切り出すとトニーの半分程の生物が、話しを割り込み、
「トニー、そいつは無理だな。」
「なんでさ?シルフ。」
「奴らは食らう事しか興味ないからだ!」
少し声を荒げたのは、同胞の死が関係していた。
「それに奴らには言葉が通じない。」
「まぁそうなんだが……」
少し沈黙した。音がする。ミシ、ミシ、と、次の瞬間ティラノサウルス肉食獣が現れた!すぐさまシルフは短剣、トニーは大きい剣と盾をかまえた!
「グワァルル」
シルフはまるのみされた!トニーに襲いかかる何トンも塊、
「くそっ!盾がやられた!」
なおも襲いかかるティラノサウルス、するとプテラノドンが襲いかかるティラノサウルスに!
「ギャアギャア」
どうやらプテラノドンはティラノサウルスに怒りを覚えたみたいだった。
「今だ!喰らえ!」
鮮やかな剣さばきでティラノサウルスを切り刻んでいくトニー、するとティラノサウルスの腹からシルフがでてきた!
「くっせ~!ありがとうトニー、プテラノドン!」
ついにティラノサウルスに勝った!
「第1部修了です。」
そうアナウンスされ映画は終わる