~結城とひとみ①~
王道が少々含まれます。
「僕マニアック好きです!!」と言う方は他のマニアックな種類も置いてありますのでそちらをどうぞ。
遊桜学園には男女混合の学園で生徒数だってかなりいるのにこの僕、真智結城は誰からももてることなく17年間過ごしてきてしまった・・・・・・・。そう僕の青春の1ページ目はまだ真っ新だ……。
「あぁ………ウキウキわくわく高校生活わどこー」
すると、雲雨が結城に向かって、
「あんまり気にすることないんじゃない?高校生活の青春ってひとそれぞれだよ?」
そう雲雨が言うと結城が語りだした。
「違うんだよ!いいかいくう君!!青春とはね抗ってこそ青春だよ~その荒がいさえ僕には・・・・・・・・・ないのだよ・・・・・・・・。」
「まぁまぁ~」
といい雲雨は立ち上がりいつものように屋上に向かった。
雲雨は屋上に僕たちのもう一人の友達涙、雲雨の幼馴染に会いにいつも昼休みになると必ず彼に会いに行く。
あそこで何をするわけでもなくただ喋るだけの為に。
「あいつも物好きだな・・・・・・・・・。」
といい結城は食堂に向かった。
結城は食堂で焼きそばパンとポテトを頬張っていると後ろから声をかけられた。
「よぉ~!」
「遠藤凜!」
「フルで呼ぶなよ・・・・・・・。」
と嫌そうな顔で結城に話しかけると、
「何寂しそうに食ってんの幼馴染―」
「いつお前と幼馴染になったんだよ?!」
「昨日ー。」
「それ幼馴染って言わねーし!!」
結城は焼きそばパンを加えながら凜の昼食の邪魔を回避しようとしていると凜はどうやら用事があるようだった。
「お前、乙女ゲームやってるって聞いたんだけどよー今度僕が越せないとこのアドバイスくれよなー」
と案外普通の事で結城は肝を冷やしその日は学校から帰ることにした。
――――――――――――次の日―――――――――――――
結城はいつもより朝早く出て家の横の曲がり角をPLPの乙女ゲームをしながら下を向いて歩いて曲がり角に差しかかった結城は誰かとぶつかった・・・・・・・・。
その瞬間、結城の頭の中には食パン少女との転校生ドタバタ恋愛フラグが立った!!
結城はPLPを地面に置き現実に目を向けるとそこには、
「な・・・・・・な・・・・・・なんですとぉ!!!!!」
食パン少女よりもはるかに想像しがたい食パンをくわえた童顔のタイトスカートに肌色ストッキング黒いパンプスそして黒いスーツジャケットまさに【OL】の2文字しか結城には浮かんでこなかった。
が、その瞬間結城の心の中で何かが開いた音がした……。
「だ……大丈夫ですか?」
「えぇ・・・・・・・・平気よ。それより君鼻から血が出てるけど拭かなくていいの?」
「えっ?」
結城は不思議な巡り合わせにより青春の1ページを新たに開いた。