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あなた、ほら、またわたしを捨てるのね。

〝あなた、ほら、またそんなことして。あなたの髪は短すぎて、ゴムじゃ結えないのよ。忘れたの。あなたは女の子じゃないのだから、ほら、わたしに構ってないで遊んできなさいな。

 じぇんだー? 難しい言葉を使うのね。そんな幻想に惑わされちゃだめ。わたしはわたし、あなたはあなた。わたしはあなたの代わりにはなれないし、あなただって、わたしの役はいやでしょう? いやじゃないの。

 あなた、ほら、またそんなことして。わたしの口に、がさつに重ねるの。そのときのわたしが、どんな気持ちかなんて考えにないのでしょう。あなたの欲望のままに動いているのでしょう。

 不思議なきもち。いつもそうなの。あなたは汗でびしょびしょで。わたしもそうよ。汗ではないのだけれどね。

 あなた、ほら、またそんなことして。わたしが纏っているものを、すべて剥いでしまうんだわ。それをゴミ箱に捨てて、もうずっと裸のままにしようとするんだわ。わたしが、なんの抵抗もできないことを知ってて。

 あなた、ほら、またそんなことして。ゴムじゃ結えないのよ。ゴムってその意味じゃない? なんのこと。ばかみたいに笑っちゃって。

 あなた、ほら、またそんなことして。わたしが空っぽになってしまったら、もう用済みなのね。

 わたしはまた捨てられるのね。〟


 ――とか、〝ペットボトル〟片手に擬人化してみるのも悪くないとおもう。

 そんな部活帰り。俺の幻覚。

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