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第2話:『夢の続き』
廊下を柚木と並んで歩いていると、掲示板の前でふと足を止めた。
そこには一枚のチラシが貼られていた。
《文化祭ライブ出演者募集》
軽音部主催のステージで、文化祭の日に体育館でライブを行うらしい。
「へぇ……」
思わず声が漏れる。
「どうしたの?」
隣の柚木が不思議そうに聞いてきた。
僕は掲示板を指差した。
「これ」
柚木もチラシを見上げる。
「あぁ、文化祭ライブ?」
「うん……出てみたいな」
「え?」
柚木が驚いた顔でこちらを見る。
「ライブ。バンド組んでさ」
「大輝が?」
「うん。ドラムなら、ちょっとだけできるし」
中学の頃、家にあった古い電子ドラムを触っていたことを思い出す。
本格的にやったわけじゃないけど、叩くのは嫌いじゃなかった。
「でも、メンバーいないでしょ?」
「集めればいいんじゃないかな」
そう言うと、柚木は少し考えてから笑った。
「大輝がそんなこと言うなんて、なんか珍しいね」
「そうかな」
「うん。ちょっと楽しそうだけど」
そして柚木は肩をすくめる。
「でも私は楽器できないから、今回は見てるだけだね」
「そっか、それなら応援しててよ!」
僕はもう一度チラシを見上げた。
文化祭ライブ。
これから、大きな何かが始まるような気がした。




