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日々の夏  作者: 那須茄子
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「朝顔枯れるよ」


 朝、まだ寝ぼけていた俺に、ひよりちゃんが厳しい口調でそう言った。

  手にはじょうろ。どうやら水やりをしていたらしい。


「お姫様は意外と真面目なんだな」

「意外って何。植物はちゃんと世話しないと可哀想でしょ」


 その言葉に、少しだけ胸がつかれた。

  俺が忘れていた水やりを、彼女は黙って続けていたのだろう。


「明日からは…俺も手伝うよ!」

「うん。あんたは、まず朝起きるところから頑張って」


 うっ。小六にまさか説教されるとは。

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