表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日々の夏  作者: 那須茄子
3/13

 昼下がり、蝉の声がうるさくて、家にいるのが嫌になった。


「散歩でも行くか」と声をかけると、ひよりちゃんは少しだけ眉を動かした。


「いいよ、暇だし」


 並んで歩く道すがら、ひよりちゃんはずっと無言だった。

 俺も、何を話せばいいかわからないでいた。


「ねえ。あんたってさ、友達いるの?」

「唐突だな。いるよ、たぶん」

「ふーん。なんか、ぼっちっぽい」

「ひよりちゃんに言われたくはないな」

「うるさい。それより、ひよりちゃんってなに? ちょっとなれなれしくない、あんた?」

「他にどう呼べと?」

「お姫様」


 くすっと笑って、ひよりちゃんは「はい、決まりね」と指で俺を差す。

 どうやら決定事項のようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ