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前世2

アルフレッドは山で山菜や木の実を採り、動物を狩って、それを自分で食べたり売ったりしながら生活をしていた。

暮らしぶりは貧しいもので、私の食べ物を用意するのも一苦労だろう。

アルフレッドの負担にはなりたくないし、そもそも私はご飯を食べなくても良いのだ。


だが、以前そのことを示そうと出されたものに口を付けずにいたら、ものすごく心配して高価な肉を買ってきてしまい、逆に負担をかけてしまった事がある。

それ以来、与えられた物をきちんと食べるようにしている。

アルフレッドが安心して過ごせるのが1番だと考え直したのだ。


アルフレッドも近所の人も皆貧しいながらも協力し合い幸せそうに暮らしていて、私の事も可愛がってくれる。

私も近所の子供達と遊んだり、アルフレッドの狩りを手伝ったりしながらとても満ち足りた毎日を送っていた。

アルフレッドはいつも私を可愛い可愛いと撫でて、寝る時は布団の中に引き入れて抱きしめてくれた。


そのうち、そんな優しいアルフレッドに家族ができた。

サンという名のとても可愛らしい女性だ。

隣村から嫁いで来たサンは人懐っこい笑顔ですぐに村に溶け込み、アルフレッドも今まで以上に幸せそうだった。

すぐにアルフレッドとサンの間には子供ができた。

生まれてきた赤ん坊は私よりも小さくてぐにゃぐにゃしていて不思議な存在だった。


赤ん坊は女の子でベガと名付けられた。

ベガを見ていると何だか守ってあげなくてはという気持ちがむくむく湧いてきて、私は四六時中ベガのそばにいるようになった。

そんな私をみてアルフレッドとサンはいつも笑っていた。


「ビアンカはベガのことが可愛くて仕方ないんだな。」


「ほんとね。もうベガは自分の子供だと思ってるんじゃないかしら。ベガの初めての言葉が『ワン』じゃないか不安だわ。」


「あはは。あり得る!ビアンカ、ベガをしっかり守ってくれよ!」


そう言ってアルフレッドは私とベガの頭を優しく撫でて、サンは目を細めてそんな私達を見ていた。


それは本当に幸せな光景で、その頃には私はもうこの世界の事が大好きになっていた。

女神様に任されたこの世界をしっかり守って導き、この優しい人達や美しい風景をいつまでも残していこう、私は心の底からそう誓ったのだ。

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