光の国商法~光の巨人、人類の希望の星となる~
ある日地上に未知の巨大生物が現れた。
それは意思疎通ができず、食料なのか資源エネルギーを食い荒らし、
暴れまわって国土と国民に大きな被害が出た。
その国の全軍事力をもって討伐しようとしたが出来ず、
各国はそれぞれの判断で協力することにした。
国際協力軍はそれを災害級の巨大獣、略して災害獣と呼び、
全軍で攻撃をしたが、討伐には至らなかった。
核の使用を検討していたとき、新たな未知の巨大生物が現れた。
それは人型をしており、災害獣と戦い始めた。
固唾を呑んで見守る中、災害獣を倒した人型は、何処かへと飛び去った。
未知の巨大生物対策の国際軍が組織される中、また新たな災害獣が現れた。
同じような被害を受ける中、また未知の巨大人型が現れて、
災害獣を倒し、何処かへ飛び去った。
人々は未知の巨大人型を人類の味方と認識し、光の巨人と呼ぶようになった。
人類の被害を減らすため、光の巨人に頼りきりにはできないので、
人類は協力し軍事技術を発展させ、災害獣に対抗する軍備を整えた。
またもや災害獣は現れ、協力軍で被害を抑え、光の巨人が災害獣を倒す。
そんなことが幾度となく繰り返されていき、光の巨人は人類の希望の星となった。
これからももしも災害獣が現れたとしても、人類と光の巨人は協力し、
人類の平和を守っていくことだろう。
だがしかし、いったい災害獣とは何者なのか。
実は災害獣は、光の国から遣わされた使役獣であり、
人類に脅威を与え、ちょっぴり資源もいただき、
そして光の巨人にやられることで、
光の巨人の人類からの信頼を得るための存在だったのである。
その星の住民から嫌われず、おいしい汁を吸う、
そのマッチポンプなやり方は光の国商法と呼ばれ、
宇宙ではたいそう嫌われていたそうな。
おしまい