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戦争①

読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。

「騎士団、集まれ」


騎士団総長に、そう言われ、私たち魔法騎士団は訓練の最中ながら、慌てて向かう。


「隣国が攻めてきた」


……え?突然?

思考が整理できないまま、騎士団総長の話を聞き続ける。


「魔法騎士団と皇室騎士団は、城を。残りの騎士団は国境付近に向かう。急いで準備してくれ」


そうして、私たちは慌ただしく動き出した。

すると、目の前にはウィルもダグディスが現れ、恐ろしい剣幕で言い募る。


「ティーナ、君を何としてでも守るからな!」

「マルティー、俺が盾になる」

「守護対象が間違っているわよ」

「「いや、正解だ」」

「いいえ、一緒に国を守りましょう!」

「分かってはいるんだが、ティーナは自分の身も大事にしてくれ」

「あぁ。そうだぞ。マルティー」


そう言って、何とか説得し、彼らはやっと自分の責務を理解する。


でも、ふと思う。

隣国の動きには、我が帝国も警戒していた。

しっかりと報告もあったはずだ。

こんなにも、動きを悟られずに、我が帝国に攻め入ることができるのだろうか?


私は急いで、ノアとガーネットに手紙を書く。

それを小型のフェンに頼んで届けてもらう事にした。

そうして、私は皇城内の配置された所に向かう。

光魔法使いという事で、騎士団長のウィルと最高剣士のダグディスとともに陛下の部屋の前で待機する事になった。


◇◇◇


数日経った。

他の騎士団はどうなっているのか、心配が募る。

そんな中、フェンが帰ってきた。

手紙を携えて。


手紙の内容は、こう書かれていた。


サイバード公爵が黒幕の可能性あり。

闇魔法と似たようなものを使うが悪質。

ピンク頭の女、実行役の可能性あり。


急いで書いたのか、走り書きだったが、とても有り難い内容だった。


さて、どうしましょうか。

私の魔力なら、絶対に戦場に出て戦った方が良いわね。


そう思い、あることを思いついた。


宰相に、アクランド家の令嬢として陛下に至急、話したいことがある。と伝える。

暗に、元第二皇子妃だったことを含ませておいた。

そう、私は第二皇子を救った功績がある。

この提案はきっとうまくいくはず。

そう、自分を勇気付け、陛下を待ち続ける。


陛下は少しの時間なら可能とのことで陛下の執務室に入る。


「帝国の太陽に挨拶します」

「挨拶は良い。本題を述べよ」

「陛下、お願いです。戦場に行かせてください!」

「……は?本当か?戦場は危ないんだぞ!」

「はい、本気です。私の光魔法は、戦場にこそ有益です。騎士団員の怪我も直せますし、戦を有利に進めることもできるかもしれません」

「それは、そうだな」

「懸念としては、陛下にもしものことがあった時に、すぐに治療できないことです」

「いや、儂は大丈夫なのだが……」

「だったら、行かせていただきたいです」

「あぁ。確かにそうだな。君が親友の娘だからと心配で、戦場に行かせた方が良いと思っていても決断できなかった」


陛下が、私のことを大切にしてくれている事に感謝して、もしも交渉が無理だった時に、第二皇子の話を出そうと思っていた自分を恥じる。


絶対に帝国を守ろう。そう決心して、陛下に伝える。


「何としてでも、帝国は守ります」

「あぁ。ダグディスとウィリアム団長も連れて行け。最近、彼らが君のことに対して過保護になっていると聞いている。君だけ行くことにしても、彼らは何としてでもついていくだろう。それならば、彼らにも、今のうちに許可を与えていた方が良い」

「ありがとうございます!」


そうして、私とウィル、ダグディスに話しにいく。


「「何だって?国境にいく!?」

「ええ」

「「危ないだろ」」

「でも、私の魔法は国境でこそ生かせるのよ!」

「まあ。今回は報告があっただけマシだ。もう決めたんだろ?だったらついていくよ」

「ああ。そうだな、ウィル」


そうして、3人と1匹は国境に向かうことになった。


(フェンは、3人を乗せれたりするのかしら?)


そう思っていると、彼は6メートルほどの大きさになり、透明化したのだった。


え?

そう混乱しながらも、3人と1匹は国境に向かうことになった。



残り2話ほどです。

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